塗装事業

塗装業で独立当初行っていた経営方法

塗装職人の雇われ的考え方

私が独立してから本当に行なっていた方法と
考え方を書いていきます。

独立といっても本当に自己流でしたので
トンチンカンなことをしていました。

どんな感じかといえば!

それまで職人として給料をもらっていて
独立をしたので、本当になにもわかりません。

言われるがまま仕事をするしかありませんでした。

でも、こんな職人多いのかもしれません。
塗装の職人に限らず、他の業界でも同じです

なぜかというとやっぱり理解できていないから
独立というものが分かっていないからでした。

塗装の職人で言えば塗れるようになる
現場を任されて仕事を収めることが出来るようになった。

これでオレは一人前、私はこう理解していたんです
確かに作業においてはそうかもしれません。


他業種の職人も同じだと思うんです。

私はそれが仕事の一部だということも理解しないで
仕事のほとんどをやってのけたように思ってました。

でもそうじゃないの?
仕事を収めたのは間違いないのでは?

そうかもしれません。

だから勤め人なんです。
職人なんです。

それよりも他に大事な仕事がありますよね?
いや最も重要な仕事です。

それを置いては仕事は成立しません。

営業?
それもそうですよね!

それともうひとつ重要な

そう!お金です!

また金かよ!

こいつはいつも金のことばかり(笑)

現場を無事に収めても
もしかしたら利益が上がってないかもしれません。

自分は順調だと思っていても

社長は早く終わってくれ!
そう言って毎日事務所で拝んでいるかも出れません!(笑)

もしそうだとしたら?
喜んではいられませんよね?

給料どころか会社は赤字です。

私は現場こそ任されてはいたものの
任されていたのは作業を進める順序
日々誰が何をするのかを采配する程度

朝夕に今日はどうなのか?
現場でそんな話をしている程度です。

請負金額がいくらで
材料代がいくらか?

誰がいくら手間をもらっているのか?
今日一日の人件費さえも理解していません。

知っているのはどこに何を塗るのか?
現場の進行状況くらいです。

そうした中で日々仕事をしていて
作業をする中で行うこと
その作業ができるようになった。

それは重要なことだと思うんです。
職人がいないと現場は進みません。

仕事になんてなりません。

でも独立することとは全く別ものといっても
過言ではありません。

大きな会社で例えると
小さな部署の仕事の責任者

いやそこまででもないかもしれません。

小さな部署の責任者といっても
予算を決めて部署を采配しているかもしれません。

今年は今月はこの予算でとか
売上目標を決めて仕事をしているかもしれません。

私はそんなこともありませんでした。
ただ現場を収めるだけ

それもそんなに大きな現場ではなく
住宅に毛が生えたようなもの

住宅の場合もありました。
そんな現場、誰かが采配しなくても
ほおっておいても終わってしまう(笑)

それなのに、何の勘違いなのか?
全然分かっていませんでした。

独立の見習い

お金の話だけでなく他のこともありました。

他にも出てきた営業もそうですよね?

大企業の営業部が毎日走り回って集めてくる仕事
毎日真剣に取ってくる仕事があるから

小さくても社長が日々努力して
いろんなところに顔を出して顔をつないで

仕事を貰ってくるから仕事が出来る

なにか施策を考えて仕事につなげて
そこから仕事を貰ってくるから仕事が出来る

そうでもない限り自然に仕事が湧いてくるはずもなく
金額が決まって工程も決まりません。

いろんな人がいて仕事が成り立っていく
そうして自分が現場で仕事が出来る。

今ならこんなことも言えます(笑)
それが以前は違いました。

オレがいるから仕事が終わる
なんて思っていました、マジで(笑)

相手が下手に出てくれて上手に言ってくれているのも気づかずに
自分はメチャクチャやっているかのように思ってました。

とんだ勘違い野郎でした。

そして困ることになるんです。
それまで何の経験もなかったから

一から修行しました(笑)

そりゃ仕事も無いのですから!(笑)

「仕事を貰う」
「仕事を行う!」
「利益を上げる!」
「継続して行う!」

この中で出来るのは仕事を行うだけ!
あとはなにもできません。

仕事がまとまるはずはありませんよね!

そして仕事を行う!といっても
なんでもかんでも経験があるわけでもなかったんです。

仕事をした経験は10年ちょっとありましたが
見習い期間なんていわれたことをイヤイヤしていたくらい(笑)

一人前?ちょっと仕事を覚えたときから
現場を任されるまでは誰かに言われたことをやっただけ。

独立2,3年前まではそんな状況でした。
だから本当に仕事をした、自分の力でやった

自分で考えてやった期間はほんの少しだけで
だから仕事に行っていろんな壁にぶつかります。

初めて行くところなんかはやり方も全然違って戸惑いました。
ホントになにもできないと言った方がいいかもしれません。

ということはほとんど独立見習いです。

本当はそんな状態からのスタートでした。

何も分からないので仕事を貰うのは
同業者の仕事ばかり

それでも毎日仕事があることを喜んでました。
毎日勤め人のように働きました(笑)

独立という看板を背負っているだけで
どこかの塗装店に勤めてるのと変わりありません。

それも以前に勤めていた塗装店の仕事ばかりしていたので
知らない人から見れば何の変りもなかったので
独立したことに気づいている人も少なかった(笑)

給料が増えた!とんだ勘違い!

一日働けば幾ら
これは職人のときと同じで分かるのですが

職人のとき日当が13000円だったものが
独立して応援に行くと日当は20000円に跳ね上がりました。

当時の私はもうウホウホで鼻から煙が出てました(笑)

今日も20000円、明日行けば40000円
日に日に働けば働くほど倍々に増えていく
当たり前ですが(笑)

職人として給料をもらっていたときは
休まずに働いて、何も引かれなかったとしても30万そこそこで

ただ独立という?勤め人と何も変わらないのに
給料が50万円に増えました。

ま、正確に言うと給料ではありません、、、
でも、当時はそんなことも理解できませんでした。

給料が増えた!
独立して増えたものだと思っていて

間違いではないのですが
理解は間違っていました。

そんなことも知らずに年収アップ
いや、年収とかいう言葉も知らないくらい(笑)

それくらい無知でした。
そんな奴が独立ですよ!
いったい何を考えているのか?

想像もつかないくらいです。

そのアップした給料(笑)
本当は売上でした!

その売上から必要なものがありました。

例えば仕事に必要な車の費用
車の保険や車検代何かも必要です。

現場まで行くガソリン代
そのくらいは必要でした。

厳密に言うともっと必要でしたが
独立当初はこれくらいでした。

でも、これらを引くと
50万では勤めているときの給料と変わらなかった。

そんなことにも当然気づいていません(笑)
笑うしかありませんよね!

冗談ではありません。
ホントですよ!ホント!

こんな無知な奴もいるのですよ!

働き方が変わって

そのうち働き方が変わって行きます。

現場単位で請負うのです。
当然です、私はこれがやりたくて独立したのですから

でも、、、

金銭的なことなんて何も知りません(笑)
この仕事をするとどれくらいの収入が得られるのか?

全然知りません。

ここですね。

現場での采配や作業ができても
ここはまったくわからない。

なので、この現場お願いね!
って言われて仕事をします。

集金日に集金に行くと
今月の支払金額はこれですと金額を提示されて

あーそうなんだ!
それくらいにしか思っていませんでした。

まー呑気なものでした。
それよりも今まで見たこともないお金。

手にしたことがないお金を目にして
目ん玉は$マークになってました。

内心うひゃースゲー!
何十万ではなく
百万円を超えてる!

頑張ったなオレ!(笑)

でもそのお金には他の職人の分
応援に来てくれた奴らの分も含まれていた。

ただそれまでに見た事がなかっただけで
興奮しているだけでした。

そのお金からいろんな人に支払うと
お金は少なくなっていくのですが
そんなことにも気が付かず

集金してきた金額だけに囚われて
儲かったと勘違いを起こしていたのです。

しばらくはホントに気が付きませんでした。
なんなら凄いと思ってましたから!

そのときはなぜその金額なのか?
あまり分かっていませんでした。

それこそ細かい明細なんてありません
この現場はこの金額!

だけの提示でしたから(笑)
それでもニンマリ!

バカか!

そして儲かっていると勘違いをしているので
おかしくなっていきました。

ちょっとご飯でも食べに行こう!
ちょっと、、、

やっぱり儲かっているって
勘違いしているのです。

翌月も翌々月も
集金に行けば百万円以上の収入(笑)

が用意されているのですから
そう思っていたに違いありません。

いやいやバカでしょ!

まだまだこの勘違い野郎は、、、

読んでくれてありがとう。
次回も続きを書いていきます。