今回は塗装の業界で噂される「あるある」についてお話していきます。
塗装の職人から独立すると、ある程度の時期を迎えるとこのあるあるを体験することになるのです。この「あるある」を知っていれば独立なんてスイスイできる。
塗装屋の「あるある」とは一体どんなものなのか?これをお話していきます。
塗装屋の「あるある」を知って解決することであなたのつまりを解消することができます。詰まっている○○を出すとどうなるか(笑)そりゃ気持ちいいです。
これをあなたの経営だと考えると、経営の詰まり、上手くいかないところの詰まりを解消していくと。
あなたの経営はスイスイと伸びていくことでしょう!伸びるとはすなわち塗装屋「あるある」をただの思い込みだと理解することができて、目はパッチリ、顔はスッキリ、活舌も好調です(笑)
ウキウキで経営を楽しむことができるでしょう!
塗装屋あるある事例ランキング
塗装屋よくある悩みの事例を3つ解説
1、人材不足
「人材不足」これは「塗装業界」に限った事ではないかもしれない。でも現実的に「塗装業界」でも「人材不足」は深刻な問題となっている。
いつごろからでしょうか?
私が体感するのが今から10年ほど前です。そのころでも求人はハードルが高かった。それでも求人を募集すると何らかの反応を得られた。事務地に求人活動をしていれば人材は確保できた。
それが以降求人が糸を切ったようにプツンと途切れる。
塗装屋「あるある」の始まりです。いやもっと前からあった塗装屋「あるある」
この現象はどの業界でも肩を並べるように起こった。その原因を見ると、当時は「リーマンショック」があったすぐ後です。これはアメリカで起こった金融崩壊でした。株価はガツーンと頭を打ったように下落していたのを覚えている。正にそれからすぐ後の話です。
これまでも求人希望があった事には違いない、でも求人の顔ぶれを見ると「業界特有」のものがあった。仕事をしても続かない若者、事情があって仕事が続けられない人たちが試しに塗装屋でも行ってみようかと考えるほどのものが多かった。
求人の電話を受けても「面接に来ない」。採用しても「仕事のスタート日に来ない」ことも多々あった。正直これが当時の求人状況。これは次項にもつながっていく。
2、安定した収益確保
「人材確保」は重要な課題です。でも「人材確保」するためには安定した仕事を確保して「収益」を上げる必要がある。
塗装の仕事は需要が集中する仕事でもあった。春秋に工事が集中する「リフォーム市場」、「年度切り換え」や、「大手建設会社の決算期」などに集中する工事事情です。
一時忙しくて「収益」を上げても、プツンと仕事が途切れて職人を遊ばせる。又は休ませることも多かった。これが常識でもあった建設業です。
塗装屋どころか建設業自体に起こる「あるある」でもありました。
職人を「アルバイト」や「日雇い労働者」のように扱う傾向もあった。だから仕事が集中する時期だけ仕事をしてもらって後は面倒を見ることができない。これでは仕事をしようとしてきた人も「不安」で、仕事を続けて行くことができない。
業界全体に、特に「零細企業」ではこのような風潮があった。これを上手に行なったところが「人材確保」したといってもいいでしょう。
3、天候変動による仕事への影響
私が若い頃、天候が悪くて仕事が休みになることが年に1度か2度あった。その時は飛び上がるくらいうれしかったのを覚えている。
塗装屋の多くの仕事は外仕事です。現在特にその傾向にある。それが「リフォーム市場」においての塗り替え工事です。
外の仕事は天気が悪くてはできません。ではその時の仕事はどうなるのか?内部の仕事があればいいが、そんなに上手くはいかないことも多い、多くは倉庫の片づけ程度で終わり、又はある程度の保証を受けて休日になることも多かった。
ある程度の保証があればまだ良い。ほとんどの企業ではそんなものはない。だからこそ塗装屋の給料は日当で決められているところが多い。1日働いた分を給料日にまとめてもらう。いわゆる日給月給です。
塗装屋あるある事例3位 人材不足
・人材不足の詳細と原因を解説
「人材不足」は「塗装業界」だけではない。ほかの業界でも起きている、でも全然人材がいないわけでは無くどこかに集中している。建設業で言うと若者が多くいる業種、それが鳶足場業界です。
建設業全般に言えることですが、定職に就かずにふらふらしていた者が仕事をしようと思って求人広告を見て応募する。学校を中退して仕事を探すために求人に応募するよくあるパターンです。
またはこれまで行ってきた仕事を退職したので、別の仕事を探すために求人に応募する。このようなパターンが非常に多い。
若者が求めることの1位はお金、私も同じだったのでよく分かります。どうせ同じ仕事をするのであればたくさん欲しい。そう思うのは当たり前で、どうせやるならかっこよくです。
人気があるのが鳶職、とび職がなぜ人気なのかというとかっこよくて稼げるからです。もうこれ1点といってもいい。今でも建設業では人気がある仕事だと思います。
なら鳶職のように人材を集めればいい。でもそれがそんなに簡単ではないのです。まだ求人誌を出していた時です。求人を出すと横にと鳶職の求人があって日当の差に驚きます。日当1万円と8千円の違い。お金だけではないといっても1日2千円違えば大きい。それもずぶの素人の日当です。
鳶職がかっこいいと思って就職する。でもできることといえば初めは資材を運ぶことくらいです。上下かっこいい作業服で出勤してもできることは運搬作業、足場の上に登って作業なんかできるわけがない。
でも!運搬も歴とした一人前の仕事です。あ!運搬のどこが一人前の仕事なんだよ!あんなもの誰でもできるではないか!?そう思うでしょ!ところがです、鳶職の見習いで運搬仕事でもできるだけまだマシです。
どういうことか?
塗装の職人を募集して若い子が求人を見て来てくれました。よっしゃ今日からオレも塗装の職人として仕事をするぞ!と勢いよくやってくるのですが、で何をするのかというと、何もすることが無いのです。これは塗装屋「あるある」です。
え!、、、
でもこれは本当です。ほとんどがボーっと見ているしかできない。やらさないといった方がいいかもしれませんね。
でも正直やってもできないのです。
何ひとつもです。それこそ運搬ができる鳶職の羨ましいこと。運搬でも筆頭を払えるだけ良いのです。十分戦力になるのですから。
足場の種類と呼び名を覚えると何とかなる。でも塗装の仕事は名前を憶えてもいったい何をするのかを把握するまで時間が掛かるのです。それこそ内装から外装屋根や塀いろんな部分に分かれているから、ひとつ覚えてもまた次は違う仕事、覚えたと思ったらまた別の仕事、次やろうとしたらもう忘れているくらいです。
とにかく複雑すぎる。私たち職人はこれを当たり前だと思っているのです。当たり前だと思うからみんなができることだと勘違いする。
すると、慣れない人は混乱してわからないから嫌になる。慣れるまで居れば少しは理解できるけど、だいたいがそこまで我慢できないのです。
でも零細企業ではこれをしないと仕事にならない。
塗装屋あるある事例2位 安定収益
・安定した収益確保の詳細と原因を解説
これまでも頑張って塗装屋で「収益」を確保してきた。もっと収益を上げたい。人を育て
収益安定」させたい。いろんな想いがあると思います。これらはあるひとつの「あるある」を解決すればいい。
「収益安定」させるには、まず仕事を確保しなくてはならない。仕事なら何でもいいわけではない、「収益」が上がる仕事を確保しなければならない。
そのために人材を確保しても続かない。せっかく人材を確保しても続かないからすべてが意味のない出費となってしまう。
だからまた収益をあえなければならない。負のループです。人材が少しずつでも育ってくれば出費をした甲斐が出てくるのだが、途中で退職されると何もならない。
求人に掛かった費用、職人を育てることにかかった費用。これは名は見えない部分もたくさんあって、とにかく大きな出費になってくる。
収益を上げるために行った求人がこのような結果になることが非常に多い。
でもこれは私たち建設業に関わる会社の宿命だと思います。以前のような日雇いで人を雇うようなことを続けてきたから、現状なにも変化していないと言った方がいい。
現状の体制ではもう限界に来ているから、「収益」を上げる、「安定収益」を上げるために人材を確保する。「収益」が上がらないと考えるのか、より「収益」を安定させて事業を伸ばすために「人材確保」するのか。考え方がまるで逆だと思います。
「人材投資」してこそ安定した「収益」を伸ばしていくことができる。
塗装屋あるある事例1位 天候変動
・天候変動による仕事への影響の詳細と原因を解説
天候だけはどうすることもできません。でも塗装屋が外の仕事をする上では「あるある」で付き合っていくしか無いのです。
天気が悪い時のために雨でもできる仕事を確保しなくてはならない。でも雨のために用意した仕事を天気のときにしなければならいこともある(笑)
それで余計に忙しくなって手を取られるなんてことになってしまう、、、
外の仕事で雨が降ってもできる仕事といえばほんの少しです。それ以外は休めとでも言うのか?塗装の職人は天気が数日続けば仕事にならないお手上げ状態です。
雨が降っても良いようにしておけばいい!
どういうこと?
期間限定ということです。
余計意味が解らない!
一般の仕事なら、休日を除いて稼働できる。でも塗装の仕事は雨の日を除いた日しか稼働できあない。
ということは?
年間の稼働費を少なくして考えるということです。
一般的な会社は年間稼働費が250日程度です(会社による)でも塗装の職人はといえば休日は日曜のみのところが多くて休日は盆正月を含めても300日ほどです。一般的な会社より稼働日が非常に多い。だからと言って給料が多いわけでもない。
元々稼働日が多いので減らせばいい。300日だったものを250日にすればいいと思うのです。夏場だけ冬場だけ営業するような仕事がある。夏なら海水浴場の茶店がそれにあたる。
あの茶店、夏だけで年間の売上をしているという。今ではそこまで出来てはいないでしょうけど、多くは夏のあの茶店で稼いでいるところも多かった。
同じように年間通して考えるといい。雨は年間通して必ず平均的に降るのだからこれを行って見ても良いでしょう。
これを書くとかなりの人が反発すると思います。そんなんこと出来るわけないだろ!今でも厳しいのにこれ以上休みを増やす?バカなこと言ってるんじゃないぞ何を言っているんだ!
雨で休みたくない「経営側」と同じように、「職人側」も同じように雨で休めない現状、職人は「日給月給」が多いので働かないと給料が減ってしまうから、働かざるを得ない人も多い。「企業側」も「職人側」も雨が降って仕事ができないと困るのです。
さらに「会社側」が休みを許容するということは、職人に休んでもらうということです。会社から職人に休んでもらおうとすると発生するのが「休業手当」です。ということは会社が職人に休日分の給料を「負担」するということです。
別に特別なことではなりません。これは多くの企業が既に行っていることだからです。それが「月給制度」です。「月給制度」にも種類があるのですが、これについては今回は触れません。
でも建設業でも「月給制度」は普及しつつあるのです。建設業といっても天候が悪くて仕事ができないところばかりではないからです。いろんなところで変化を許容せざるを得なくなってきている。
でも思うでしょ?そんなことしたら「収益」どころではなくなる!そうなんです。それ以上に稼がなければならないし、稼がなければやって行けなくなるのです。
だからこそ「収益」で「人材確保」なのです。
これは今後益々進んでいくでしょう。実際にこれまでのようになーなーで経営できる時代は終了します。このまま今の経営を続けていくと「零細企業」は生きていけなくなってしまいます。
それぞれの悩みの解決策
・原因の解決策を解説
結局最後には繋がってくる企業の経営活動です。現状上手くいかないから「収益」が上がらないから「人材確保」できない。
逆に言うと「人材確保」できないから「収益」を上げることができない。どちらを先行させるかでしょう!?
「上手くいかない」=「収益が上がらない」=「人材が来ない」。
「人材が来る」=「収益が上がる」=「上手くいく」
たったこれだけの塗装屋「あるある」の違いから生まれます。
塗装屋あるあるは塗装業界で働く人なら誰もが経験する
・雨、単価、職人
塗装の職人から独立するといろんなことがある。でも多くはこの3つではないでしょうか?
これまで紹介してきた3つとほとんど同じです。
仕事をしていると雨に悩まされる。幾ら頑張って仕事をしていても必ずどこかで雨に見舞われる。塗装屋「あるある」これで救われることも結構多かったのですが。
でも多くの仕事はストップしてしまうので、順延せざるを得ない、その分現場は進まないの次の仕事に影響する。これが一番大変でした。前の現場が雨で出来なかったので工期を変更いて欲しいといっても受け入れて貰えることは難しい。
仕方がないので別の職人を段取りして手伝ってもらおうと思っても、みんながみんな雨で段取りがうまくいかないので来てくれない。
仕事を頑張ってやっても残る利益はほとんどない。利益があってもそこから必要な経費を差し引くと殆ど残らないのが現状です。
どうしたら儲けが出るのか?でもこの儲けさえ出すことができたら経営一変する。そりゃそうさ!それができないから困っている。
本当にそうだろうか?なぜできないのか・それはできないと思っているからです。またまた意味が解らないことを言う。そう聞こえても不思議ではありません。私もそう思っていましたから。
というのは私やあなたが思っていることと、世間の人が考えていることにギャップがあるからです。ギャップ、、、
そうですギャップです。
私やあなたが思っていること、それは自分自身にで制限を加えているからです。相手が100万円だしてもいいと考えているとします。でも私が請求するのが80万円だとしたらどうでしょう!
20万円差額が生まれるのです。もし100万円請求を出しても良いよって気軽に出してくれるとしたら、私やあなたは何も変えることなく20%売上が増えるのです。
80万円が100万円にアップ、20%アップです。ということは年間3000万円なら3600万円です。今までこれがなかったものとして考えたら丸々600万円の儲けです。
でも実際に私たちはこれを行っているのです。驚きですよね、でも本当です。
これが「思い込み」です。自分が勝手に思っているだけで世間の人が考えていることは違うということです。
600万円あればどうでしょう!これを使って「人材確保」することができると思いませんか?元々なかったお金で「人材確保」するとどうなるでしょう?
幾ら仕事ができなくても、若い子の一人、いや!もう一人くらい雇って育てることは可能です。こう言っちゃなんですが、はじめは本当に役に立たない。何もできない仕方がないのです。私やあなたもみんなそうでした。でも根気よく育ててくれた人がいたから今があるのです。
感謝を込めて若い子を育てていくと、半年後どうなっているでしょう!?
毎日仕事に来るわけです。新しい人と一緒に仕事をすることができる。これほど楽しいことはありません。何か仕事をお願すれば喜んでやってくれる。給料を支払うとお礼まで言われるのです。
楽しいですよね、おまけに「収益」が発生し始めるともっと楽しくなっていく。
だから仕事はやめられない。
まとめ
・塗装屋あるあるについて
塗装屋「あるある」について書いてきました。
私の独立してからの「悩」みを全部集約しているような内容です。
儲からないから始まって、「人材」が集まらないと悩んでそのほとんどがひとつのことに集約される。繋がっていることに気づきます。
ひとつのことを解決すると繋がっていくのです。
「人材確保」するためにはお金が必要です。そんなことはないと考えても結構な「負担」を強いられる。見えないからこそ簡単に考えがちですが、これが結構な出費になっていく。
天気もそうです。当たり前のように雨が降ると仕事に影響する。そこにも費用が影響してくるのです。
ということは「負担」を減らせるように考える。あれ?お金が足りなくなってしまうのです。これって?、、、
お金を確保すればすべてのことは解決するのではないか?
そこでどうやってお金を得ればいいのか?
もっと頑張って仕事をしなければと思いがちです。でも違うのです。
あなたの仕事が今のままでは難しいよって言ってるに過ぎないだけです。
いかがだったでしょうか
是非試してみてください。
私も塗装の職人から「独立」して「自由」とお金を求めて、でも塗装屋で「独立」した私の仕事は相変わらずパッとしない。
毎日必死に「自由」と「お金」を手に入れようと、今まで以上に仕事に時間を使って働いても、多くを得られるわけではありません。いったい何のために「独立」したのかも分からなくなってしまいます。
「自由」と「お金」を求めることでたくさんの壁にぶつかります。
でもこの経験をすることで気づきます。
このまま塗装屋の仕事をすることには限界があり、何か新しいことをする必要があると思っていました。塗装屋「あるある」です。でもそんなことはありません。現状に限界があるだけです。
そこを改善することで回転がスムーズになる。
いろんな経験を重ねて考えるようになります。塗装屋「あるある」のひとつを解決するためには何をする必要があるのか?
仕事さえ確保することができれば、他の塗装屋さんのように利益を上げることができるのか?
でもこれでは今と変わらない。そんな必要もないのです。そこで行ったのが塗装屋「あるある」を使って改善することです。
もし、私が以前のまま塗装屋「あるある」が当たり前と捉えていたら?もっと頑張らなくてはならないと考えて、がむしゃらに作業に没頭していたら、今頃どうなっていたか考えると恐ろしくなります。
この塗装屋「あるある」を解決して、元請けとして仕事を継続的に得ることができています。
そんな私が、塗装の職人から「独立」して、十数年経ってから自分のお店を軌道に乗せて、今ではこんなことを言いながらも、「自由」に過ごさせてもらっています。
あなたには塗装の職人から独立して、私がしたような遠回りをして欲しくないのです。
だからこの文章を書いています。
この文章があなたの「独立」後の「事業経営」に少しでも役に立てれば嬉しいです。