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塗装店には種類がある⑴          同じ塗装仕事でも大きく飛躍する塗装店とギリギリ経営を続ける塗装店の重要な違いについて解説!

孫請け・下請け・元請けの違いの工事金額の違い。塗装店が飛躍するために行うべきこと。

今日は塗装店には種類があるというお話をしていきたいと思います。

当たり前ですが、いろんな塗装店がありますよね!

50年前からやってる塗装店、昨日始めた塗装店、1人でやってる塗装店、職人が100人いる塗装店みんな同じようにひとつの塗装店なんです。

でもどうでしょう?どこに違いがあるって言うんでしょう?!

もちろん昨日始めた塗装店には全く仕事がないかもしれません。

50年前からやってる塗装店は順番に仕事が入ってきて、仕事が回転していることでしょう! いや分かりませんよね!?私が塗装店を始めて一番苦労したのがここなんです。

こちらの動画でもお話しています。

https://youtu.be/XwDbinvCoVc

独立当初、全く仕事がありませんでした。独立の準備をしていなかったので当然かもしれません。私が独立する前に考えていたことはと言うと、孫請けをすればいくらだって仕事があると考えたんです。

周りのみんなも同じような動きをしていたので、自分もその仕事に参入すればそれでいい。独立するのは周りのみんなと同じように孫受けで仕事を得て作業をこなしていけばそれでいいと思っていました。

孫請けの仕事の意味もわかりません。とにかくみんながやっている独立の形態を真似て行うだけです。こうして私は塗装の職人から独立します。

私は独立に向けて何の準備もしていなかったので、当然仕事はありません。あるのは孫請けの仕事一軒のみです。よくこれで独立と言えたものです。でも当時は本当にわかりませんでした。技術を身につけた私は、どんな仕事でも、塗装の仕事さえあればそれでいいものだと勘違いしていたのです。

でもそれだけではなく、私には独立したしたキッカケがありました。それが一軒の小さな工務店からの仕事をいただけるようになったことです。

塗装店で職人として働いていた私の元に、友達から仕事の依頼、紹介がありました。その工務店に大工として勤めて人からの紹介でした。うちの仕事する?そうして話はまとまり仕事をいただいたのです。

でも私は勤め人で、仕事を貰ったからといって自由に仕事を休むわけにはいきません。それでも二つ返事で仕事の依頼を請けた私。その時は全く何も考えていませんでした。覚えていませんが、もしかしたら仕事を休んで行けばいいと思っていたのかもしれません(笑)

いつかは独立したいと思っていた私は、この工務店からの仕事の依頼があったから独立を考え始めました。だから何かのキッカケになるから請けたのかもしれません。

そうして工務店からいただいた仕事を、友達で独立している塗装の職人に仕事をしてもらって何とか仕事を納めることができたのです。

私の独立はここからスタートするのです。

それでも、その工務店だけでは、私が1人食べていく程の仕事はありません。でもこれを足がかりに私は独立して店を大きくしていけばいいかな、という風に考えていたんですね!

そこから独立してその工務店以外の仕事といえば、独立前勤めていた塗装店の孫請けの仕事だけです。でもその塗装店はいろんな仕事を持っているところだったので、仕事に困ることはありませんでした。

で始めた訳なんですけども

仕事は順調に進んで行きます。次から次へと仕事を出してもらって、休みなく働けて忙しい状態で収入も得ることができました。

1人で仕事をしてたのでは埒が明かないので、その時たまたま仕事をしていない友達がいたので手伝ってもらうことにしました。そこから本格的に始まった私の塗装店なんですけど、

でも仕事を始めていくと、いろんなことが理解できました。それこそ自分がやっている孫請けの仕事がどういうものなのかもわかっていきました。孫請けでも毎日仕事をしていればそれなりに収入を得ることができます。

でも、どこかで夢を見始めます。

もっと上へ行きたい。もっと効率の良い仕事がしたい、欲しいと思うようになっていきます。わからないまでも、孫請けより下請けの方が魅力的なのは理解できました。だから何とかして下請けへ移行しようと考えます。

ところが、、、

やっぱり現在の仕事、いつも黙っていても仕事を用意してくれるので、そちら側に力が集中するわけなんです。自分の仕事はこれだ!そんなに贅沢言っちゃいけない。仕事があるだけで十分じゃないか!そう考えて、やっぱり孫請けの仕事が集中するわけなんですね。

私は全力で孫請けの仕事をすることになっていきます。どうしても自分の稼ぎを得なければならないからです。どうでしょう毎日孫請けで仕事があればそっちで稼いでいけばいいじゃないか?

でも私は思ってたんですよね。孫請けの仕事をするのは本望ではないって、やっぱり工務店とか建設屋で仕事を貰ってうある方がいいって思ってました。

当時の塗装店の仕事は、下請けに従事するものだと私は考えていたので、塗装店で独立したら下請けの仕事をメインにして稼いでいきたいと思うようになって行ったんですよね。

だからどうしても塗装店の仕事ではなく、下請けの仕事、工務店や建設業の方から仕事をいただくことを考えます。そして孫請けの仕事を続けて行きながら下請けの仕事も自分で取っていこうと考えていたんですね。

それで、どうなったかっていうと、やっぱり毎日現場で作業していると、なかなかそこまで頭が回らない訳なんです。頭が回らないというよりもどうしていいのかわからなかった。

でも孫請けで毎日仕事をしていると、そこそこの収入を得ることができるんです。だから特に今すぐ下請けの仕事を手に入れなくても良かったんです。

孫請けの仕事をしていれば、毎日仕事があって稼ぎが平均的にあって、すぐに困ることはなかったのです。だから安心して楽な孫請けの仕事をしていたわけなんですよね!

孫請けの仕事にどっぷり浸かるようになっていきます。

他にも色んな塗装店を紹介してもらうようにになっていったんです。その当時かわいがってもらってた塗料店のお兄さんがいて、その人からいろんな人を紹介していただいたんですね。

当然、塗料店に来る方っていうのは、やっぱり塗料を買いに来るので塗装店の方です。

だからだからだから、自動的に紹介していただけるのは塗装店で仕事を持っている方、やっぱり孫請けの仕事になります。

塗装店から塗装店へと、色んな塗装店の仕事をするようになっていったんですね。

もう塗装店メインの塗装店でした。訳が分からないですよね!(笑)塗装店の仕事ばっかり追いかけて、いろんな現場をいただいて仕事をするようになって行きます。

そこでで色んな勉強させていただきました。住宅からマンション、工場からビル、いろんな仕事をさせていただいて経験を積み上げていったんですね。

でもこの経験が大きかったです。その後の塗装店経営には非常に立つものでした。

私は独立するまで10年ほど塗装の職人をしていて、10年職人をして経験を積んでいたからといって全てが出来るわけではありませんでした。

独立して仕事を目の前にすると、やったことないがない仕事もたくさんありました。その都度人に聞いたりして進んで行きましたが、分からないことが多いので不安なときもありました。

だからこそ孫請けの仕事でいろんな経験をさせていただいて自信を付けていったんですね。

話を戻すと、下請け仕事は一体どうなったんだよお前!?

結局、下請け仕事にシフトする計画は何も行動しません。たまに友達が誰かを紹介してくれたり、セッティングして繋いでくれたことがありましたが、自分では行動を起こさなかったです。

結局は私自身メインに孫請けの仕事をしていたので、なかなかそこまで手を回すことができなかったんですね。

だからなにもしなくても仕事がもらえる孫請けの仕事で生活するようになっていきました。肝心な収入は一体どうだったって思いますよね?稼げないから下請けになろうとしていたんじゃないのか?

ところがそのとき孫請けの仕事をしていても仕事が切れることなく順調に仕事があったのと、仕事をしていればそこそこ稼ぎはあったと思います。

なんでそこそこなのかというと、計算していなかったからよく分かっていなかったのです。

本当に今だからこそ言えるんですけども、税理士を雇うまでは、2,3年は税金の申告もしていなかったんです。それぐらいの稼ぎでした。

自由に自分が仕事をして、食っていけて遊ぶお金がある、そんなダラダラした仕事の仕方をしていた訳なんです。

結局どうでしょう?

下請け仕事を獲得しようとしていたので、それやればいい訳なんですよね!でもなぜそれをやらなかったのか?

自分に自信がなかったからなんです!自信がないって!

下請けの仕事を獲得するには、紹介だけでもできるとは思うんですけども。それだけではなかなか難しいんじゃないかって、自分で勝手に決めてました。

だから仕事を獲得している人がやってることと同じことをしなければならないと考えたんです。その同じこと、仕事を獲得する方法っていうのが、その当時私が知っている限りでは訪問営業的なことしか思い当たらなかった。

だから踏み込むことができなかったんです。

こんにちは!いきなり工務店に訪問することを頭の中で考えると、

今忙しいから!なんだよ!おまえ誰だよ!

お前何しに来たんだよって言われるイメージが頭に浮かびます。

私ははじめる前から勝手にそう考えたんです。でもそれって行って見なければ本当は分からなかったんだと思うんです。でも私は躊躇してそれを行うことはありませんでした。

頭の中で否定的な考えをして、勝手に無理だと考えて、ずっと何もしなくても仕事がもらえる孫請けの仕事にしがみついて生きていったんです。

だから独立して10年、いやもっと孫請けの仕事を続けて来ました。正直に言うと下請けで工務店の仕事がしたい、少しでも単価を上げてもっと優雅に塗装店を経営したいと思ってたんです。

でも全然踏み出すことはできませんでした。

そんな塗装店人生ってどうでしょう?

塗装店にも色々ありますよね!1人で行っているところも、100人で仕事をしていてもどこから仕事を貰っているかによって大きく変わると思うんです。

100人いたとしても大手ゼネコンの塗装店の仕事をしているところもあるかもしれません!?

1人で塗装店をやっていたとしても、直接お客さんから仕事をいただいている塗装店かもしれません。

どこでどの立ち位置で仕事をするかによって、塗装店の経営は大きく違うということなんです。そんなことが言いたくて書いているのか?今更お前何を言ってるんだよ!そんなこと当たり前だろって思いますよね!?

独立したての私がこの話を聞いても、同じようにそう思ったと思うんです。そんなの当たり前だろって!直接お客さんから仕事がもらえれば、良いに決まってるだろって!それが出来れば苦労しないよって!

私も訳が分からずに孫請けで仕事をすれば上手く行くって!自分の塗装店の経営手段として申し分ないと思ていたのです。でも蓋を開けてみればそんあに上手くいかない。それよりも自分が始めた仕事が孫請けだということに気づいて、上手くいかない。何とかしないといけないということにやっと気づいただけだったのです。

俺は塗装店の仕事ではなく、下請けの仕事、工務店や建設会社の仕事をバリバリこなして、もっと単価の良い仕事をやって、稼ぎたいと本当は思ったんです。

今でも以前の私のように、塗装の職人から孫請け仕事で独立する人がいると思うんです。そこで気づいて、私のように進んで踏み込めない人がいると思うんです。

でも当時孫請けの仕事以外で仕事を得ようとすると、下請けでもキッカケが無いと仕事をいただけない。どなたかに紹介を促すか、訪問営業をしてキッカケを掴むしかないと思ってたんです。

それが今ならいろんな集客方法がありますよね!ポストを見れば塗装店のチラシ、ネットを開けば塗装店の広告、テレビをつけても流れる塗装店のコマーシャル。いろんな塗装店がいっぱいアピールしてますよね!

他のも一般の工事を考えている方を塗装店へ紹介サイトするもあったり、仕事を得るには事欠くことはないと思うんです。

でもですよ!

私も仕事柄いろんな広告を見たりします。でも見ているとどうでしょう!?

私にはなんとなく想像がつくんです!ここは充実した仕事をしているとか、お客さんが集まっている所は見れば何となく分かりますよね?

その中の一部の方は、昔の自分のようになかなか踏み込めないんだろうな!そう風に感じるですよね!踏み込めなかったらどうなるか?私は経験してよく知ってます。

あなたにも分かると思うんです。

踏み込めないと、注目されない、お客さんが集まらない、自動的に仕事が集まらない。結局誰かが仕事を持ってきてくれるのを待っているしかありません。

そしてその待っている仕事が少しでも間が空くと、不安でたまらなくなるんですよね!仕事が継続して無いとどうでしょう!?どうなるでしょう?

その間稼げなくなりますよね。稼げないと収入は少なくなります。だからいくら単価の仕事をしていても平均すると収入は少なくなってしまう。

一気に仕事が来ても意味がない。継続して仕事がないと収入は下がっていきます。それはどこから仕事をいただいても同じだと思うんですね!

下請けや元請けの仕事をすれば良いのか?そうではありませんよね?仕事を一杯貰ってもどうしようもない。出来るだけ分散して継続的に仕事を得ることができるのがベストな状態です。

塗装店で独立して、何が一番良いのか?どんな状態が一番いいのか?それは同じ仕事していても得られるものが違う。

同じことをしていても仕事を得るところが違うだけで、単価も仕事の仕方も買えることができるということです。

孫請けで仕事を貰えば50万円かもしれません。下請けで仕事を貰えば100万円かもしれません。では元請けで仕事を貰えば?自分で決めることができるのです。

どこから仕事をいただくのが良いとか、正解があるわけではありません。あなたにとってどこから仕事を得るのが一番ベストな状態なのかを理解することです。

私と同じ元請けならどこかから仕事を頂いているわけではありません。元請けは直接お客さんから仕事を得るということでいろんな選択肢を得ることが出来る。これが非常に大きい、有利に仕事が出来るといます。

もし下請け元請けに仕事を移行させるのであれば、あなた自身が何かキッカケを掴んでお客さんから仕事を直接いただけるようになることです。

だからそのキッカケを少し角度を変えて見てみると、あなたが直接お客さんから仕事をいただける何かが必要です。

実際に私がそうでした。元請けをを始めようとしても、はじめはは上手くいきませんでした。でもやらなければならない理由があったから、始めることが出来て続けることもできたのです。

なかなか上手くいかなかった私の元請けへの移行、ちょっとしたキッカケから少しずつ元請の仕事が増えていきました。

ここで重要なことをお話します。いくら元請けの仕事をやったからといって私の頭の中はずっと孫請けの思考だったんですね。

私はずっと孫請けの仕事をしてきて、考え方自体が孫請けでいつも仕事が来るのを待っている状態です。下請けや元請けは違います。自分からキッカケを作っていくことが必要です。待っていても何も起こらないです。

孫請けには孫請け流の仕事のやり方があって、孫請けの単価ががあります。下請けにも同じようにやり方が存在します。

だからいくら元請けの仕事を得ることができても孫請けの仕事と同じでは上手くいきません。元請けには元請けの仕事をするやり方がある。

孫請けのときに使っていたルールは通用しないということです。頭の中からすべて元請けの思考に切り替えることが必要です。

私は元請けを始めるまで、これを良く理解できなかったのです。とにかく仕事さえ得ることができれば良い。それしか考えられなかったからです。なぜ元請けをするのか?そこにはたくさんの意味があります。ただお客さんから直接仕事を貰うことができれば良い単価を得ることができる。それだけではありません、元請けとしてお客さんから直接仕事をいただくことができれば、いろんなことが可能になるのです。

それでも元請けで仕事を得るためにはまず、元請けとしての金額設定をすることが非常に重要になってくるでしょう!いくら仕事を得たいからといって下請けと変わらないような金額設定をすると、何のための元請け事業かわかりません。

わたしは元請けで仕事をするとき、正直幾らもらっていいのかもわかりませんでした。孫請けをしているときには見積もりの経験さえもなかったので、本当に分からなかったんですね。

まったく理解できないことだと思いますが、これが本当なんです。

これは下請けの仕事をする時も同じでした。孫請けの仕事では自動的に相手から工事単価を提示されていた、私はそれに返事をするだけでしたので、何もする必要がなかったからできなかった。

相手から見積を依頼されると提示することができなかったんです。見積もりを作るとき、提示する際金額を設定するのにどれだけ悩んだか分かりません。

見積もりをして平米数をはじき出すところまではすんなり出来ても、そこに掛け合わせる単価を入れるのにどれだけ時間がかかったか!何度書き直したかわかりません。自分のなかで正解を探すように。

それは元請の仕事をする時もやっぱり同じです。こんなにたくさん貰ってははいけないだろう?いやこれは安すぎるだろって!じぶんで想像しながら計算して、一体どこに金額を設定していいか分からなかったんです。

その当時思い出します。

孫請けをしてる時にもありました。ある時友達から電話がかかってきて、うちの実家の塗装やって欲しいって、おかんが言ってたから見積もり頼むって言われて、友達の所だということもあって、更に断られる恐怖で元請けの金額提示できなくて孫請けの金額とほとんど変わらない金額で見積もりしたことがあります。

ちょっとでも金額をあげて、元請け金額で出さなければいけないと、思っていたんですけど出せなかったですね。今考えると本当にびっくりするような金額を提示していました。

今では笑い話ですよね。

どうでしょう!あなたは遠慮せず金額提示できてますか?孫請けと変わらない。そんなことはないでしょう!でも下請けの仕事と変わらないような金額で元請け仕事を行っていないでしょうか?

結局、塗装の職人から独立した私は、現場作業以外のことを何も知らずに孫請けで仕事をし始めたので、金額などのことが全く分からなくて、結局どんな仕事をしても同じだったっていうことになりますよね?

だから塗装店に違いがあるっていうことをお話したいと思ったんです。

どうでしょう?この違い!1人でやってても、100人でも、結局仕事の内容が一番重要だということなんです。元請けとして直接お仕事を貰っても利益を得られる金額設定が出来ていないと何もならない。

そんなこと分かってるよって、言われると思うんですけど孫請けで仕事をしている塗装店でも元請けをしている塗装店でも同じ塗装店です。

孫請けでも単価が良い。まああり得ないでしょうけども?
そういう塗装店は良いとして単価が低い塗装店は単価アップをしないといけない。

私も今だからこそ言えるし理解できるんです。どんあ仕事をするのにも遠慮せずに金額を提示していただきたいと思います。

単価アップ!

次回は、ここをもう少し詳しくお話ししていきたいと思います。

今回はここで、終了させていただきます。

ありがとうございました。