リスク

【塗装の職人からの独立】独立塗装屋の怪我は命取り?未然に防ぐために知っておきたいこととは?

今回は塗装屋の「怪我」について、現場に出て仕事をしていると「怪我」は付きものです。あなたにも少しは「怪我」の経験があると思うのです。

だからといって仕方がないといって片付けられません。その「事故」や「怪我」をどう回避するかについて書きました。

今回の記事を読むことで、少しでも「怪我」の「リスク」を回避する。「怪我」をするとどうなるのか?「保障」についても知ることが出来るでしょう。

独立した塗装屋が怪我したらどうなってしまうのか?

・独立した塗装屋が怪我したらどうなるのかを解説

塗装屋の仕事にはいろんなことがあって、特に「危険」な仕事が足場の上での作業になる。「住宅」から「高層物件」までさまざまです。

私はそれほど大きな物件に関わることはありませんでしたが、よく言われました、「怪我」と「弁当」は自分持ち。そういわれるくらい塗装屋は「怪我」とは隣りあわせの仕事です。

でもそんなに頻繁に事故が送るわけではない。忘れたころにたまーにそういう「事故」がある。気をつけたいものです。

でも「怪我」をするとどうなるのか、心配ですよね?

おかげさまで今までそれほど大きな「事故」を経験したことがありません。大きな「事故」が無いといっても周りではいろんなことがありました。

足場から「転落」して「骨折」、私自身も「事故」には繋がらなかったものの2階の下屋から後ろ向けに「転落」した経験がある。

屋根を塗っていて、気がついたら後は何もなかった。後ろ向けにそのまま「転落」、下に何もなかったので助かったけど、「転落」後一瞬何が起ったのかわからなかったので、ボーっとしていたのを覚えている。

このときは私1人で作業していたので、「怪我」をしていたら誰にも気づかれなかったかもしれない。そう思うと怖くなる。

もし「怪我」をしていたら、当然「労災」が適応されたものの、そんなものは使いたくない、「怪我」など望んでいる人はいないからです。

「怪我」をすると仕事は出来ないし、そうなると当然収入もなくなる。それを補うものが「労災」だ。「労災」が適応されると収入をカバーしてくれるものの、全部をカバーしてくれるわけでもない。気をつけたいものです。

塗装屋にとっての怪我と病気の違い

・塗装屋にとっての怪我と病気の違いを解説

「怪我」と「病気」は違う、でもどちらも日ごろの「生活環境」の乱れによって引き起こすことは同じです。

私はよくやっていました。夜遅くまでお酒を飲んでいたこともよくありました。それが当たり前のように、毎日お酒を飲んでいたので当然寝る時間も遅くなります。

寝るのが遅くなると当然、朝起きるのもつらくなって眠い目をこすりながら仕事に向かうことになる。

でも私たちの仕事は、一般の仕事とは違って「危険」と隣合わせです。こういう生活を繰り返していると、「事故」も増えるのです。

きちんとした「生活態度」を身につけるとはよく言われたものです。でもこれは私たち現場で作業する職人にとっては気をつけるべきものです。

こういう「生活状況」が塗装屋にとっても「怪我」や「病気」の原因になります。

現場で「怪我」をすると、「怪我」だとわかるものの、その「怪我」の原因が不注意だとすると、自分の意識が散漫していたのかもしれません、それは一瞬の判断によって引き起こされる。

同じように「病気」にも直結する「生活態度」、それは現場で発症しても「怪我」ではありません。でも「病気」を発症して「怪我」をすることもあります。

こうなると事故にもつながって、ダブルで影響を与えてしまうので気を付けましょう。

怪我に備えて保険に入るメリット・デメリット

・保険のメリット・デメリットを解説

塗装屋で「独立」すると事業主です。これまでのように「怪我」をしても誰も保証してくれるわけではない。自分の保証は自分でするのです。

自分で保険に加入しておくことです。加入していないと、どこからも保証を受けることができません。

「怪我」をしてもどこからも保証を受けることが出来ないのです。

これは結構知られていないことです。

職人だから、どこかの仕事、例えば「元請け」や「下請け」先が保証をしてくれる、そう考えているのであれば気をつけた方がいい、事業主が「怪我」をしても「元請け」や「下請け」の「労災」は適応されないのです。

以前であれば、手伝いや手間請けで働いていた職人んでも「労災」を適応してくれたけど、今ではかなり厳しく「チェック」される。

保険に加入しないともちろん保険料は掛かりません。けがはそれほど頻繁に起こるものでもありません。だからといって無視しているととんでもない目に合ってしまいます。

もし「怪我」をして保証が無いことを考えるとゾッとします。明日からまったく収入は無くなってしまうからです。生活費はもちろん「怪我」の治療費も自分持ちのダブルパンチです。

保険に加入することで出費は発生するのですが、安心して仕事をすることが出来る。万が一事故が起きても保証を受けることが出来るので、必ず「労災」には加入することです。これは当然で仕事をする際は「労災加入」が義務つけられているのです。

事業主は自分で「労災」に入る必要がある。これはどこの仕事をしていても常識で仕事を発注する側ににとっても「リスク」になるのです。もし仕事をお願いした人が「労災」に加入していなかったらどうなるでしょう?

当然保証をする必要はないものの、自分のところの現場で「事故」が起これば何もしない訳にはいかないのです。知らない顔をすることができない。だから仕事を発注する「事業主」には必ず自分で保険に加入してもらうのは必須です。

逆にこれを徹底していないと、自分のところが「ペナルティー」を受けることなるからです。気をつけるべきことです。

塗装屋が怪我する危険なシーン

・塗装屋が怪我するシーンの実例を解説

仕事中の塗装屋が「怪我」をするシーンはたくさんある。現場に入ると常に事故とは隣りあわせだからです。簡単な内部作業であれば「リスク」は低いですが、足場作業になるとだんだんとリスクは上がっていきます。「低層」より「中層」、「中層」より「高層」どんどん危険な作業で「リスク」は高まります。

リスクも「怪我」の重症度も変わってくるのです。高いところから落ちるとどうなるかはイメージできるでしょう。

ここで注意しておきたいこと、それは高くて「危険」なところより、低い安全な作業のときに気をつけなければならないということ。

実際に事故が多い「パターン」、それが低くて安心できる場所での「事故」です。こんなところで「事故」が起きるわけがない。それこそ一般に生活するような環境での「事故」が非常に多いのです。

自分自身でも思います。そういう「危険リスク」が低いところでは結構無茶な作業を行いがちです。足元を確認せずに勢いよく作業します。足を踏み外すことなんて100%ない、そう言えるかのように作業をしています。

実際にこういうリスクの少ない低いところでの事故が多いのと、大きな「怪我」をすることも非常に多いのが、この低いところでの作業なのです。

脚立の二段目とか、そういうところから落ちて「骨折」したり、「頭」を打って無くなるケースさえあるようです。

独立塗装屋が怪我した場合の影響と対処法

・原因の解決法を事例を交えて解説

これはおかげさまで、これまで大きな「事故」、大きくなくても「事故」を起こした事がない。それは私自身でもそうで、一緒に仕事をする仲間も同じようにほとんどない。

それは元々「孫請け」をしていたことにも関係していると思うんです。仕事をしてもらうよりも、仕事をさせてもらっていたからです。

当然人にたくさん仕事をしてもらうことがあると。その分リスクは増えます。塗装屋は仕事をすればするほど「怪我」の「リスク」は増えていくのです。

それでも、あるとき職人に現場を任せて仕事をしてもらってました。ちょうど私が現場に寄ったときです。天気が怪しくなっていて、職人も結構焦っていたのです。

そのときドーンと大きな音がし転落したのです。みんなでソワソワするだけです。どうしていいかわかりません。職人の頭や体から血が流れているのです。焦ってゾッとする。それは最悪のことをたくさん頭に過るからです。

でも何とか対処します。車に乗せて病院へ連れて行って事無きを得たのです。でもその対処方法は問題だらけだったようです。

そりゃそうです。こんな経験はほとんどありません。対処法も学んでいません、とにかく病院に連れて行くしかありませんでした。

でも後々発覚したこと、そのときの足場が丸太足場でした。その頃はまだ丸太足場も結構仕様されていたのです。だから建築基準法に違反しているので救急車を呼んでいたらいろんな罰則があったことを後で知りました。

こそから1ヶ月以上仕事が出来ないわけです。「労災」から「収入」は保証されるものの、6割くらいでしょうか?もちろん全額は保証されません。ということは、どれくらいの保証を受けることが出来るのかです。

その頃、もう20年以上前の話です。

本当のことを言うと、労災適用されるのは収入の6割だとすると、50万円の収入で30万円です。でもコレは50万円の収入を証明する必要があるのです。

証明と言われても、、、でもそのときは私のところで従業員扱いで仕事をしていて税金を支払っていたので収入を証明することが出来たので、これくらいの保証を受けることが出来たのです。それにしても少ない保証なのです。

でももし、このとき収入を証明することが出来なかったら?もちろんそれ相応の保証しか受けられません。

だから、うるさく言われるのです。収入を上げておけって言われる意味がこういうときよく分かるのです。

もしこのとき「怪我」をしたのが私であれば、相手の労災は使えないのです。事業主である自分の保証は自分でするということなんです。

もし「労災」に加入していなかったらどうなるか、、、

独立する塗装屋が怪我するリスクを背負う理由

・怪我のリスクが高い仕事をする際の注意点を解説

今では「労働基準」が厳しくなったので、事故は少なくなったのかもしれません。でも以前はそんなことはありませんでした。

少々のことなら無茶して仕事をすることが多かったです。自分が考える「基準」と決まっている「危険」とは全く違うものです。

これくらいならどうってことが無いと、思うような仕事でも気をつけた方がいいです。特に足場の上での作業については気をつける。

全部を自分で行うのであれば、いいわけではないものの、まだ気が楽です。でもその仕事を他の人に任せるとなるとどうでしょう?いろいろ考えるのです。もし何かあれば、、、

塗装屋がこれまで話してきたような「事故」、保証など、「怪我」は本当に大きな大きな「リスク」です。

時間やお金で解決できないものが多くて、信用を無くす「原因」にもなりかねるのです。だからこそしっかり管理する必要があるのです。

自分事ではなく、他の人を想定して仕事をする。お金ではなく命です。もし一緒に仕事をしている人に何かあればどうなるのか?当然みんな家族がいます。万が一「事故」で「命」を落としたとしtらどうなるのか?いろいろ想定しておくこと。

すべてをカバーすることはできない。でも安易な気持ちで仕事をしないことです。

私はよくやっていました。遅くまで酒を飲んで、それこそ次の日が仕事だというのに遅くまで呑んで「二日酔い」で仕事をしていた時が良くありました。

今考えると恐ろしくて、考えられないです。若かったこともあるのですが、「事故」「怪我」のリスクが何倍にも上がってしまう。

普通に気をつけていれば良いだけなに、まーいいか!という気持ちが「怪我」に繋がっていくので注意してください。

怪我のリスクを考慮した後、塗装屋が取るべき行動

・怪我のリスクを考慮した後、塗装屋が取るべき行動について解説

こうして塗装屋が「怪我」や「事故」のリスクを考え出すと、たくさんのことに関連します。当たり前と言えば当たり前ですが、いろんなリスクに備えることで安心が生まれる。

安全面に力を入れれば入れるほど増えることがある。信用が得られる。みんなが安心して仕事が出来る環境ができる。

仕事をする人がどう思うのかというと、やっぱり安心です。職人側のことを考えてもらっているという安心感と信頼が芽生えるのです。職人側と経営側がつながっている気持ちになれることで、職人への「信頼」が生まれる。

ということは人が仕事をしやすい。仕事がしやすいところには人が集まるのです。

こういうところをしっかりカバーすることで、たくさんの「信頼」を得ることが出来るのです。

まとめ

・塗装屋の怪我について

もし塗装屋が現場で作業をしていても、普段は「怪我」をしたらなんて考えないです。普段上がらない高いところへ上がったり、「危険」な作業をしていると心配になる。

でもこの「危険」と「怪我」はいつも隣りあわせです。特に私たち職人にとっては当たり前に起こっても不思議ではないのです。

当たり前だから気づかないものです。でも周りで見ている人は気づいているのです。特に一般の方は私たちよりも「怪我」には気を遣っているのです。

私たちにとっては当たり前のようなことでも、一般の方にとっては当たり前ではない、心配で仕方がない、そう思う人もたくさんいるのです。

現在のように一般の方から仕事をいただくようになると、余計に気を使わなくてはなりません。それは私たちが思うよりもより多くのことを気遣う必要があるのです。

私も塗装の職人から「独立」して「怪我」の経験もしてきました。でも「怪我」ほどリスクが大きいことはありません。

毎日必死に仕事をしても怪我をすれば元も子もありません。いったい何のために仕事を巣しているのかも分からなくなってしまいます。

でもこういう経験をすることで気づきます。

自分が考える「怪我」とは、万が一にも備えておくことです。

そういういろんな経験を重ねることで「安全」のことをしっかり考えるようになりました。でもこの安全面から私もも「リスク」「保証」「環境」を理解することが出来たのです。

もし、私が以前のまま何も理解しないで「怪我」を安易に考えていたら、ここまで自分が安全面を理解することが出来なかったでしょう。

それこそ今書いているような「怪我」について対策できなかった。これまでの経験で「リスク」「保証」「環境」を「意識」したことで、こういう考え方が出来るようになったのです。

そんな私が、塗装の職人から「独立」して、十数年経ってから自分のお店を軌道に乗せて、今ではこんなことを言いながら、「自由」に過ごさせてもらっています。

あなたには私がしたような遠回りをして欲しくないのです。

だからこの文章を書いています。

この文章があなたの「独立」後の「事業経営」に少しでもお役に立てれば嬉しいです。