塗装の職人から独立した私は、ここで躓くことになりました。
この売上アップ、儲け(利益)を得ることを明確に理解していなかったから、真っすぐ進むべき道をグル~っと遠回りして進むことになりました。
どういうことなのか?この記事を読むことで、ただ売上をあげるだけでは儲けを出すことができない。逆に売上が少なくても儲けをたくさん出すことができる、そんな方法を理解することができるでしょう!
塗装屋の売上アップを理解する
売上アップをさせるには
売上アップと聞いて考えること。
塗装の職人から独立した私は、売上をアップさせるというよりも収入をアップさせることを目標において行っていたのです。
よく分からないかもしれませんね。
独立当初、経費というものはそんなに多くなかったので、稼げばそれがすべて儲けだと思っていたのです。間違いではありません、でも正確に言うと違います。
稼ぎの中からは、経費が少ないといってもいろんなものが必要です。例えばガソリン代とか、消耗品とか、他にも様々なものが必要なのに、稼いできたお金がすべて儲けだと勘違いする。
この稼ぎが売り上げになるのに、、、
塗装屋の売上アップ、儲けについて理解できていないと、、、
売上とは仕事をして得たお金すべて、細かくなるので月の売上を一年間の合計すると、年間売上になるということです。
今年の売上はどうだったとか言われるものです。
売上が何千万あったとか、億あったとか、それはあくまでも売上の数字に過ぎないということです。売上の数字に過ぎないって、、、
売上の数字が数千万円や億になると凄いのに、なぜあくまでも売上に過ぎないとか言うのですか?
塗装屋の売上アップと業績アップの違い
売上アップと業績アップの違いを解説
売上アップは先ほどお話したので少しはご理解いただけたかと思います。では業績アップとはどういうことなのか?
これも先ほどのお話と似ているのですが、売上は仕事をして得たお金の合計だということでした。売上をたくさんあげればそれでいいのか?それがそうでもないのです。
私は常に思っていたことです。
私が独立して手間請けで仕事をして一日3万円になったとか、これは一日の売上だということです。一日の売上だということは、そこから必要な経費を引かなくてはならないので、すべてが儲けになるわけではないのです。
そんなこと分かってるよ!ほとんどの人がこう言う反応をされると思うのですが、独立当初の私はこれを理解しているようで、理解できていなかったのです。何ともお恥ずかしい話です。
あなたの当たり前は、当たり前じゃないということです。
塗装屋を行うのに売上アップと儲けのことを理解していないからこうなるのです。
実際に塗装屋でもこんな人がいると思うのです。私の周りにはいました。どこかのペンキ屋の下請けで大きな現場(仕事)を請けてきて、当然自分や仲間だけでは手に負えないので応援の職人を集めるのです。
一日幾らかでたくさんの塗装の職人を集めて、その大きな現場(仕事)を終わらせます。たくさんの人の手を借りて、どうなるでしょう?
その現場の請負金額が1千万円だとすると売上は1千万円です。分かりやすくするために1ヶ月で現場が終わったとします。月の売上は1千万円、これは私にとっても大きな金額です実際にこういうことを行っている人もいるのです。
月の売上が1千万円になると大きな金額だと思うでしょ?そりゃそうですよね、年間にすると1億ですから、相当大きな会社で儲かっているとも考えます。
塗装屋の売上アップは必ずしも良いことばかりではない?売上アップのメリットとデメリット
売上アップのメリットデメリットの例を解説
でも実際の数字を見てみると、、、
売上の1千万円から、従業員の給料、応援の手間賃を引き、消耗品などの経費を引くと殆どお金は残っていない、こんなことも普通にあるのです。そんなバカな、、、と思うでしょ!
もっとわかりやすい例で言うと、これも実際にいた人です。
塗装の職人から独立した1人親方です。大きな規模の仕事をしている塗装屋の応援で仕事をしていたのです。ずっと仕事をしていて信頼を得たのか、そこまで詳しくはわかりません。
その人はその塗装屋から現場を任されて仕事をし始めたのです。よくある孫請けかと思えばそうではないのです。現場を任されている形態は、応援の職人のままです。
塗装屋の売上と儲けのことを理解していないと、儲けもアップしないどころか、このようなことをしてしまうのです。
そこまでは良いとしても、大きな現場なので当然一人ではできない。誰かに手伝って貰わないといけないので、当然その塗装屋の職人に来てもらえるようにお願いするのですが、忙しくて手が回らない。
仕方がないので、自分で応援の塗装職人を探して集めたのです。職人も集まり何とか仕事を終えることができました。
実際に支払いをするの毎月ですが、分かりやすいようにまた一月で現場が終わったものと考えるとどうなるのか?現場を請負っているわけではないので、元の塗装屋からもらえるお金は自分の応援手間と、自分が集めた応援の手間賃です。
例えば自分の手間賃2万円×25日だとすると50万円。ほかにも応援の職人を一日あたり10人来てもらっていたとしたら2万円×25日=50万円が10人、500万円です。
塗装屋の売上アップの落とし穴
売上アップの失敗例とその原因を解説
ということは
応援に来ていた職人がどこ向けに領収書を切ったかによって変わるのですが、その人の場合はその人向けに領収書を切りました。ということはその人が元の塗装屋からお金をもらって応援の職人に支払いをしたということになるのです。
自分の手間賃50万円と応援に来てもらった職人の手間賃を合計すると550万円です。これがこの人の月の売上になるということです。
550万円が売上です。売上ばかりを見ていた私からすると、儲かっていると思うのです。
でも本当でしょうか?儲けはどこから出るのでしょうか?
塗装屋の売上と儲けの関係が理解ていないからこうなるのです。
当然自分の取り分は通常通りです。来てもらった応援の職人の手間賃分は元の塗装屋からもらった分をそのまま支払うので、残りはありません。
そのまま支払うって、、、
そうなると550万円売上したとしても、残りの儲けとしては自分の手間賃の50万円だけなのです。おまけに自分で応援のしょくにんをかき集めて、仕事の采配も全部自分でやってです。
実際に550万円を売上ても、残りは50万円、でもこれもホントのところは違いますよね。自分で働いてもらったお金なので、儲けとなると微妙です。
ところが一人で毎日3万円の売上をしていたとしたら、3万円×25日=75万円。
月の売上は75万円です。
1千万円や550万円やと比べると少ないです。でも実際はどうでしょう?
当然自分で働いて稼いだお金なので自分の手間賃には違いないのですが、経費が消耗品だけと考えると、70万円くらいは残っています。前の職人と同じように50万円の手間賃をじぶんの給料と考えると、20万円くらいは別に残るのです。
これが売上と儲けの関係です。売上をいくら上げても儲け(利益)を意識しないと業績アップをするのは難しい。
業績アップとは、同じ仕事量でどれだけ儲けを出せたか、仕事量が減っても儲けを出すことができるのか?要はたくさん売上げるよりも売上げた金額の内容が重要だということです。
赤字から黒字へ!塗装屋が実践した売上アップの具体的な方法とは?
原因の解決策を具体的に解説
赤字になるとは?もともと塗装の職人から独立した私は赤字になることなどありませんでした。よく会社を経営しておられる方、従業員を雇っておられる方から、この赤字という言葉を耳にしたのです。
赤字になる?なぜそんなことになるのかが理解できなかったくらいです。私の場合は自分で仕事を熟し、全てを自分で行っていたからです。真面目に毎日仕事をしていれば、無駄使いさえしなければ赤字になることはないのです。
これが当たり前だと思っていたのです。
だから赤い字には無縁だったのです。でも赤字にはならなくても大きく売上を伸ばすことも儲けを出すことも出来ないでいたのです。それはなぜなのか?それは自分でほとんどのことを行っていたからです。
自分ができる範囲の仕事しかやらなかったからです。先ほどのように人をたくさん雇って仕事をすることなどを行わなかった。それでも常に数人の職人にお願いして一緒に仕事をしていたので、自分1人で売上げる以上の仕事をしていたのです。
ところがです!
塗装屋の売上と儲け(利益)のことをよく理解していなかった私が行ったこと、それが売上だけを見てお金を使うことです。
先ほどの例を見てもらうとよく分かります。いくら人にたくさん来てもらって仕事をたくさん熟し売上を増やしても、儲けが必ず増えるのかは別問題です。
それを理解しない私は、売上の数字だけを見て、たくさん売上げがあると安心し儲かっているとも勘違いしたのです。だかr、仕事が終わって変えるときに、お酒が飲みたくなると職人たちを連れて食事に行ったりします。
当然食事だけでは止まりません、へべれけになるまで呑んで帰ったものです。
こうして頑張って仕事をして売上をあげていたのに、儲けは残らずお金が足りなく苦しくなっていったんです。
お金が入ってきたら使う。何も考えずに使うを繰り返す。
当然地道に行っていたときとは変化します。
売上はあっても儲けは残らない。生活するお金以外は使ってしまうので儲かることなどありませんでした。
これは事業で言うと、経費の無駄使いで赤字へ転落したものです。
売り上げに伴なわないような経費を使う、これをすると赤字の道へとまっしぐらです。
難しい例より、この例の方がわかりやすいので続けてお伝えすると、売上をあげるのに、何をどれだけ必要としたのか?
その売上から必要なお金をお引くとどれくらいの儲け(利益)が残るのかです。これを頭に叩き込んでおくといいのです。
私の場合で言うと、売上から来てもらった職人の手間賃と、自分の給料を引くとどれだけの儲けがあるのかを理解する。ほかにも必要な経費はあると思うのですが、今回はわかりやすいように含めません。
それでどれだけお金が残るのか?
塗装屋の売上アップに隠された危険!これを知らないと大損してしまうかも?
売上アップに注意点を解説
しかし!
売上げたお金から必要な経費を引くと残りのお金は明確になるのですが、それを行うだけでは上手くいきません。
それよりも、自分の事業でどれだけの利益をあげるのかを考える必要があるのです。
例えば、1人で仕事をしていた場合、月の利益が30万円ほしいとなると、幾ら売上をあげなければならないのかがわかると思うんです。
これは塗装屋の売上と儲けを理解しているからできるのです。
100万円を売上げればどうでしょう?ここでは手間賃のみで考えます。
50万円の給料をとって、必要な経費10万円を引くと、残りは40万円です。これであれば目標利益を達成することができるのです。
でっも売上の金額が80万円になると、給料50万円と経費の10万円を引くと、残りのお金は20万円になるので目標の利益には届きません。もしこれよりも少なくなる月があっても頭の中では20万円稼いでいるから、少しぐらい使ってもいいだろうと考えて呑みに出かけるのです。
これをすると当然お金は残りません。売上をあげても、給料だけのために働いているようなものです。毎月これを繰り返して行くとどうなるか?結局何も変わらない。大きくなることも小さくなることもない。
ただ毎日仕事を続けているだけで、儲けを残すことができないのです。目標の儲け(利益)金額があるのであれば、それを達成するためにはいくら必要なのか?
そのためにはどんな仕事をすればいいのかを見極める。もしこれまで行っている仕事では、その目標利益金額が達成できないのであれば、仕事自体を見直す必要もあるでしょう。
要は売上げた金額からできるだけ支出を少なくする。支出が少ない仕事をするということです。支出が少ない仕事とは、単価がいい仕事、単価がいい仕事とは、例えば100円で仕入れたものを1000円で売る。単価が低い仕事とは100円で仕入れたものを150円で売るようなもの。
1000円であれば、極端な話をすると900円の儲け。
150円で売れば、50円の儲けです。
100万円の工事をして支払いが90万円。
100万円の工事をして支払いが50万円。
どちらの仕事を選ぶかは明確です。
これが理解できているか?ここさえ理解できていれば赤字になることなどあり得ないですよね?どうすれば赤字を黒字にすることができるのかも簡単ですよね!?
これを知らないだけなのです。
塗装屋の売上アップは目標ではない!次のステップへ
売上アップと共に手に入れるもの
売上をあげる、すなわち支払いの少ない仕事、だからあなたを含めてみんな、当然私もですが、単価がいい、支払いが少ない儲けの多い仕事へと移行していくのは当然です。
稼げ、儲けろ!
よくこのような言葉で表現されるのですが、事業にとって本当に重要なことなのです。事業を経営維持していくためには十分なお金が必要なのです。
事業を維持するだけでも常に儲け(利益)を得て経営の資源として回していく必要があるし、事業を伸ばしていくためにはまた新たにお金が必要だったりします。
それだけのお金を稼ぐには、塗装屋の売上アップと儲けが出せる仕事を選ぶ必要があるのです。いったん儲けのたくさん出せる仕事をするとよく分かると思うのです。今まで行ってきた仕事と儲けをたくさん出せる仕事とを比較すると。
でも、儲けがたくさん出せる仕事はどこにあるのか?今までと同じところにはありません。別のことをしないと手には入らないでしょう?なぜ、それはあればみんなその仕事をするからです。
単価が良いと聞けばみんな押し寄せるでしょう。でも単価が良くて儲けが出せる仕事はそこにはありません。
ではどこにあるのか?それはみんなが行かないところにあるのです。
裏山のみんなが行こうとしないところにあるのです。場所は分かっているのです。みんなあるところも知っています。でもみんな行かない、それは遠くて行くのに時間が掛かったり、険しい道だったり、暑くて寒くてあまり行きたくないようなところにあるからです。
いつも歩いている道ではない、少しステップアップしなければいけない場所にあるのです。だから多くの人は、次回でいいか?そのうちね!時間があれば!いろんなことを考えていかないのです。
だからそこへ行くことで、儲けをあげることができるのです。
売上をあげるステップと共にこれを行う必要があるのです。
そこには自分自身が今まで行ってこなかったこと、必要なかったことかもしれません。でもこの売上アップをすることで必要になってくることがあるのです。
そこを一緒に体験すると、また新しい世界が広がります。
まとめ
今回は塗装屋の売上アップについてお話してきました。
いかがだったでしょうか?
今では普通の話なのですが、私はこれが理解できていませんでした。
この話さえ知っていれば、もっとうまく行うことができたのに、そう思っています。
試してみてください。
私も塗装の職人から独立して、それこそ売上、経費、利益?言葉は何となく知っていましたが訳が分からなかったのです。でも塗装の職人から独立して自分のお店を軌道に乗せて、今ではこんなことを言いながら、自由に過ごさせてもらっています。
あなたには私がしたような遠回りをして欲しくないのです。
だからこの文章を書いています。
この文章があなたの独立後の事業経営に少しでもお役に立てれば嬉しいです。