塗装屋で独立して、自分の力で仕事を得るために行ったことを解説します。
前回は塗装店が、一般のお客さんから直接お仕事をいただくためには、アピールしなければ何も始まらないよ、というお話をさせていただいています。
今回はどうやってアピールすればいいのか、というお話をしていきたいと思います。
前回は脱線して、たどり着けなかったんですが、今回こそは必ずお話ししていきます。
こちらの動画でもお話しています。
私はその営業さんからお話を聞いて、アピールすることに決めました。それがビラを撒いて一般のお客さんにセミナーに来ていただくことでした。
ある一定の地域自分の近くの地域限定にビラを撒きます。
何万部だったろうなあ?
その前にまずセミナー会場を決めてビラを撒く
セミナー会場は地域にある公共の施設で、セミナー会場というよりは地域の方がコミュニティ用に集まるところ、勉強をするような場があってそこを借りることができるんです。
半日2、3千円で借りることができるんです。
20人ぐらいの会場を抑えて、そこへお客さんに来ていただくというものです。日を設定してビラを撒いてお客さんに来てもらって、そこで自分自身がお客さんに向けて塗装のお話をする。
そこでお客さんと仲良くなって仕事をいただくことを始めました。
どうでしょう?
私がイメージはじめにイメージしたのが、ビラを撒けばその日にはセミナー会場は20人満室なり、話をすることで、お客さんからは質問の嵐が飛び交う、そしてあなたに仕事をして欲しい!よろしくお願いします!
お客さんからたくさん依頼を受ける。そうイメージしていました。
セミナー当日です。
当日までに申し込みがあるのでお客さんの数は事前に把握を
することができる。セミナーの当日までに集まった人数はゼロでした。
申し込みがなかったので、お客さんは来ることがありません。
でも、もしかして当日飛び込みでやってくるお客さんがいるかもしれない。だから私は一応セミナー会場に時間までに行って用意をして待っていましたが、結局お客さんは来ませんでした。
ビラを撒いたのが1万部だとしても、お金と時間を使って集客活動を行って、結果ゼロでした。
その次もゼロ、その次もゼロ、次もゼロだった。
それでも何とかしなければならなかった私は、やっぱり次もやりました。でもゼロです。
続けていると1人お客さんが来てくれたんです。
それではじめてセミナーをやりました。1対1の個別面談です(笑)
私がお客さんだったら、どうだろうな?
めちゃくちゃ居心地悪いセミナーだったと思うんです。
セミナーに行けば講師が一人、話を聞く人も1人です。
そこで一応お客さんのところに訪問して見積もりをする話になって、見積りはさせて
いただいたんですけど成約にはつながらなかったです。
その次もゼロ次もゼロだった。私は諦めるっていうか、正直にお話すると、セミナーを企画しながらも、半ば自分は諦めてたんです。
自分の心が疼いてたんです。いつもの躊躇や遠慮が自分の中にあった訳なんですね!
どういうことかって言うと、私はその塗料店の営業の方から聞いた通りに始めました。
やってることは、他府県の塗装店のうまくいってる方と全く同じことをやっていたんです。
最初は難しいかもしれないですが、お客さんは集まって当然なんです。
やってるうちに必ず集まるのは当たり前なんです。
でも集まらなかったしうまくいかなかった。それはなぜかと言うとやっぱり私自身が
内心うまくいかないと思ってたんです。
それよりも、うまくいくなって思ってたんです!
なぜそんなこと思ったのかというと、うまくいくとセミナー会場にお客さんが来る。
私の話を聞きにくる、するとどうでしょう?私は自動的にセミナー会場の前で全く知らない人に向けて話をすることになるじゃないですか!俺は話をするのが苦手なんだよって!
人前に出るのも恥ずかしくて苦手なんだよって!
だからずっと俺は人前に出る。それこそ営業することさえ躊躇して逃げていたのに、何で人前で話をしなければならないんだよ!
仕事は欲しいけど、それだけは勘弁してくれよ!私は内心そう思ってたんです。だからうまくいくはずなんてありませんよね。
だからお客さんは集まらなかったんです!
私はやってるつもりにはなってたんです。
でもどこかで自分自身が躊躇していたんです。
後々
そうして何度も誰ひとり来ない、ゼロ人のセミナー募集を続けていくうちに気づいたんですね。
自分に問いかけると何となく分かりました。またやってるなって、いうのが分かりました。
でも
どうしても、ここを脱出しないといけなかったんです。どうにかしないといけない。
そしてもう、こんな不安だらけの塗装店をやっていくのが、嫌で仕方がなかったんです。
だから、お客さんが欲しくて欲しくてたまらなかったから、自分はこれを始めたのに、何をいつまで躊躇してるんだって思ったんですね。
だからだから
ちょっとは本気になろう。そのとき何かが変わったんです!自分の気持ちが変わった気がした。
次のセミナーの申し込みが4人入ったんですね!4人ですよ!
私はその時やったって思ったんです。
よし!やるぞって、やるぞって!
抜け出すぞ!俺はこの不安な塗装店の経営から、抜け出すぞって、
そしてセミナー当日、偶然雨が降ってたんです。だからその当時、従業員っていうか、一緒に仕事をしてきた仲間がいました。1人2人3人4人と増えて、その時4人ぐらい一緒に仕事をしていました。
昔から一緒に仕事をしている仲間と一緒にセミナー会場に行きました。なぜかというと不安だったからです。1人で行くのが怖くて逃げ出したくなるくらい不安だったんです。
誰かに一緒にいて欲しかった。自信がなかった。当時私はそんな感じでした。今でも殆ど変わりません。ビビりで臆病者で不安症で人前に出るのが怖くて、話をするのが下手くそで滑舌が悪くて、でもやりました。
当時プロジェクターもなく、パワーポイントで作った資料20枚ぐらいを印刷して渡して、順番に話していきました。
教えてもらった通りの塗装店の選び方だったかな?
そういう話を一生懸命お客さんに伝えたのを何となく覚えてます。そして一緒に仕事をしている仲間にちょっとだけ前に出てもらって、一言挨拶をしてもらったのを覚えてます。
結局、お客さんから仕事をもらうことはできなかったんですけど、その時私はちょっとした
自信を持ち、塗り替えセミナーに可能性を感じたわけなんです。
これってなんとかなるんじゃないか!?そう思って、お客さんから仕事を貰えなかったことを、クヨクヨ考えることがなかったんです。
よーし、必ずできるし、必ずやってやるって思ったんですね!
だから続けました。
そこで、ちょっと考えます。
今まであんまりうまくいかなかったセミナー誘導。内心躊躇があったから、うまくいかなかったこともあったんですけど、ちょっと地域を変えてチラシを配布してみたんですね。
私のいる地域は住宅街ではなかったので、もっと家が密集しているところに配布してみようと思ったんです。そこで前回と同じようにやってみました。
もう少し部数を増やしたかもしれません。申し込みが入ったのは15名ぐらいだったでしょうか。15名ですよ。やった、何か分からないけど少し自信があったんですね。
その地域のセミナー会場っていうのが、それまでやってきたセミナー会場とは、少し違ってちょっと雰囲気良くてゴージャスなところだったんです。
会場も良くて自分が本物の講師になった気がしました。
そしてその時もなぜか、分かんないですけど、仕事が忙しくなかったのか?自信がなかったのか?
また職人を2人連れて行ったんです(笑)
たぶん不安だったからでしょうね!
でも最初不安で自信がなかった私、話をして行くにつれてどんどん調子よくなって、もうやるしかないと開き直ったのか。活舌悪く話が下手な私でもパワポで作った資料通りに1時間ぐらいの話をして
最後の30分間の質問コーナーでたくさんの質問を受けることになりました。
でもどんな質問を受けてても、自分が今までやってきた塗装の仕事に対しての質問だったので答えられないことなんて何もない訳なんです。
だから何を聞かれてもどうってこと無くて、安心して自信を持って質問に答えることが
できたんです。セミナーが終わってからも、セミナーの会場では質問攻めにあいました。
いろんなお客さんと話をして、結局10軒ほどのお客さんのところに行く約束をして塗り替えセミナーを終えました。
後日お客さん宅を訪問することになったんです。ご自宅にお伺いしてお客さんと話をして、見積もりをすることになって、後日見積もりを提出してめでたく仕事をいただくことができたんです。
はじめて塗り替えセミナーから仕事を頂くことができたのです。本当に嬉しかったです。
塗装店で独立して初めて自分の力で仕事を得た喜び。それまでたくさんの仕事を頂いたどの仕事より、何よりも一番嬉しかったですね。どんな納得できる良い仕事をするよりも、嬉しかったことを覚えています。
帰りの車の中で号泣しました(笑)
それが塗り替えセミナーからの1件目の成約でした。塗り替えセミナーからの成約、これは自分が自分の力で手に入れた初めての仕事だったんです。だから本当に嬉しかったです。
なぜそんなに嬉しかったのかというと、その時は事務所に看板をあげてホームページもありました。
でもちょっと離れた違う地域では、何の知名度も、顔も名前も知られてないのに、いきなり自宅に入ったセミナーのチラシに、お客さんは何の面識もない有名でもない、ただの塗装屋の私のセミナーに来てくれたんです。
そしてそこでお客さんに見つけてもらうことが出来たから、繋がって仕事を頂くことができた。だから有名でなくても、かっこ良くなくても、話が下手でも、自分が得意な塗装の仕事ができるだけで、お客さんに仕事を提供できるということなんです。
だからアピールさえできれば、見つけて貰うことができて、仕事は獲得できるということです。
今回はアピールして仕事を獲得する方法について、お話ししましたが、じっくりとやり方について説明できませんでしたが、やり方が必要であれば、今はネットを検索すれば幾らでも情報は転がっています。
私がそうだったように、孫請けから下請けになりたくてもなれなかった。正直ならなかったのです。それには情報なんて必要なかったと思いませんか?ただ営業をして声を掛けるだけで、認めてくれる人がいたかもしれません。
しかし、行動に移しませんでした。
これはノウハウではなく心です。今回はこの内面について良いお話ができたんじゃないかと思います。
次回は元請として、さらに自信を持って仕事をする。
ところについて、
そしてもう少しはハードルの低いアピール方法をお伝えしたいと思います。
ここまで見ていただいて、本当にありがとうございました。