今回は塗装屋の一人親方が事業を行っていくには
一人親方で事業を行っていくうえでの注意点などを書いています。
この記事をむことで読みあなたの個人事業、塗装屋としてのしごとを向上することができる。
こじんで一人親方として独立して、事業を進めて収入をアップすることができる。
塗装屋の一人親方とは?
・塗装屋一人親方の勘違いしていそうな基礎知識を解説
一人親方、塗装の職人から「独立」するとき始めるのが、この「一人親方」からの起業だと思います。まずは一人で立ち上げて軌道に乗ってきたら人を雇う。
私もこうして「独立」した。勤めているときの延長で仕事をもらって収入を得ていた。このときの私の年齢が27歳、初めての経験ばっかりで楽しかったのを思い出す。
仕事をしてもしなくても良かった。「独立」と「自由」をはき違えていた。
「一人親方」になると全てのことを自分で行う。勤めているときは朝仕事に行って仕事が終われば帰宅。日曜日はお休み。
「責任」があるといっても、なにかあれば全て会社、又は親方が責任を持って処理してくれる。言ってしまえば与えられた仕事をして賃金を得るサラリーマンと同じ。
これが「一人親方」になると話が違う。
何もしなければ何も起こらない。朝起きても仕事も何もない。今日の行動を決めてくれる人は誰もいない。同じ仕事をするのも務めているときとはルールが変わる。
簡単に言ってしまえば自分で仕事を用意する。でもこれが非常に難しい。今日明日すぐに仕事を得ることなど難しい。幾ら腕と「技術」があっても仕事がもらえるわけでもない。
そこで簡単に手に入れることができる仕事を行う。それが「孫請け」や「下請け」の仕事です。これなら以前勤めていたところからでももらえる。ほかにも知り合いにお願いして紹介してもらったりできる。
仕事を得て行うのは当然で、「独立」すると他にも必要なことがたくさんある。大きくひっくるめて言うと経営すること。「一人親方」もひとつの「会社」を「経営」するのと何も変わらない。
ただ従業員を雇わずに自分ひとりで、一人で「事業」を行っているだけです。言ってしまえば小さな会社の「オーナー」と同じ。
「営業」から「仕事」、「お金の管理」、「書類作成」、「経理」、、、、会社が行っていることを自分ひとりで行う。
えーっ!そんなにひとりで出来ないだろ!当然自分ひとりでやらなくてもどこかに「外注」することも可能です。
「一人親方」だから簡単そうに考える。一人だから楽そうに見える。でも「一人親方」実際行うことは小さい大きいの差があるでだけで、「会社経営」と同じです。
一人親方か会社経営か?どちらが向いているかチェック
・一人親方と会社経営の違いを解説
ここまで書いて来たように「一人親方」と「会社経営」は同じです。違いなどほとんどない。会社として別人格を利用して行うか、個人で行うかの違いだから。
経営面では「会社」と「個人」のルールは違うが、仕事をすることには変わりはない。「会社」だから特別扱いとか「個人」だから優遇されることも無い。
「会社」だと個人より信頼度が変わることはある。でも今では「会社」なんて誰でも作れてしまう。資本金1円という会社まで出来てしまうくらいだから、「会社」だからといって特に何も変わらない。
「会社経営」といっても種類がある、大企業を「経営」するのも会社「経営」で、これを一人で行っているところもある、そうなると「一人親方」が「個人経営」を行っているのとほとんど何も変わらない。
「一人親方」だからといって人を雇うことができないとか、会社と比べて不利になることはほとんどない。
ここで言う「会社経営」と「一人親方」は特別何も変わらない。それこそ「経営」についてはまったく違う、ここでは触れないことにします。
一人親方として働くメリットデメリット
・一人親方のメリットデメリットを解説
ここで言う「一人親方」、巷で言う「独立」して職人として働く人、「個人事業主」を想定してお話します。
これで「イメージ」するのが仕事を請けてきて、一人で又は応援に来てもらって仕事をしている職人です。自分が率先して現場で働き誰かに助けてもらって仕事を完成させる。
率先といっても自分でほとんどの仕事を行うので、ほとんど自分で仕事をする「イメージ」で、補助的に助けてもらったり一緒に仕事をしてもらう。こういう「イメージ」が一番近い。
「一人親方」であれば、相手こそあるものの仕事を自分で調整することができる。これも一概には言えないが、、、言わなくてもわかりますよね(笑)
どこの仕事でも自由に行うことができる。「孫請け」でも「下請け」でも「元請け」でも、金額だって全部自分で決めれる。欲しいだけもらえばいい(笑)
応援で仕事をすれば責任なくできる(笑)こういうこともできる。何も考えなければ自由に過ごせる。これでは「独立」した意味は無くなりますけど。
経費を使いまくれる。儲かっていればの話ですが、、、そんなことも無いか!
でも「一人親方」の「メリット」はやっぱり、自由これしかない。
いろいろ書いてきましたけど、「独立」する理由の一番がこれだと思うのです。「自由」になりたい!もっと「自由」になりたい!「独立」すれば「自由」になれます。それこそ自分が思った通りに仕事ができる。
どんなことでもいい。それこそ間違っててもいいわけです。でも全ての責任は自分にのしかかってきます。これは「自由」と隣りあわせです。上手くいけば「自由」、逆は「不自由」です。
幾らでも思い通りに目一杯仕事ができる。でもやらなければ何ともならない。これが独立、「一人親方」でも「会社経営」でも同じです。
「デメリット」は次でお話します。
一人親方で失敗する塗装屋が陥る罠
・一人親方で失敗する原因を解説
ここまでお話してきた「一人親方」として「独立」して仕事をすること。
仕事を探してきて、作業も自分でして、お金のことも自分で行う。全部自分で、とにかく一人で行う。そりゃ「自由」です。でも逆を言うと「不自由」です。自分で動かなかったら何もできない。
「外注」すると「コスト」がかかる。「コスト」を掛けると「収入」が減る。
全部自分で行う。これは仕事を得るところから、お金をもらう所まで。その間にはもう次の仕事を準備したり、段取りをしたりいろんなことを行う。
よーく考えて欲しいです。
勤めているときなら仕事をするだけだったのが、全部ですよ!仕事を始めるところから終わりまで、全部自分で行うのです。聞くだけでゾッとします。でもこれが当たり前になるのです。
電話して打ち合わせして、作業してまた電話して、段取りしてお金をもらって仕訳して支払いをし、お金のやりくりをし、その間には別の現場の段取り、人に手配もあるかもしれません。雨もあるかもしれません。いろんなことがある。
メチャクチャ仕事が増えますよね。でもこれもなれるのです。当たり前になるのです。
でもでもよく考えてみると、勤めているときの何倍働いているでしょう?仕事をしているとき以外の打ち合わせはほとんど「電話」や「LINE」で済ますことができます。
朝起きてから仕事中もお昼休憩も、仕事が終わってからも飯を食っているときも、飲んでいるときも、寝るまで仕事の電話をしているかもしれません。寝るまで頭の中は仕事のことでいっぱいです。
もっと言えば仕事が忙しくて人の手を借りなければ回らない、そんな時期もあったり、暇で仕事が少ないときもある。どちらもひっくるめて頭の中は大変な状態になる。
考えただけでも「ゾッと」する。何が大変かってこれが一番大変なのです。普通に仕事ができる状態であれば、幾らでも頑張って収入を上げることができる。
でもその他のことが、、、
「独立」して収入を得る、職人として勤めて収入を得る、ここには大きな違いがあります。
「独立」してとにかくたくさん稼ぎたかった私は、必死に仕事をします。稼げるときもありました。でもそれが続くことはありません。一時稼いではしゃいでいたのです。
「一人親方」で多くの仕事をして手に入れる収入と、勤めて収入を得る違いは?確かに勤めているときより収入は増えるでしょう!でも朝から晩までたくさんの仕事をして得るほどの収入ほどではありません。
その収入を見ると「一人親方」が十分魅力的だとは言えません。でもでもでも(笑)これだけを見ると「一人親方」って、、、やっぱりひとりで「独立」しても大したことない!そう考えます。
確かにここまででは「独立」して「一人親方」で「事業」を行っても「メリット」は少ない。頑張って仕事をしても勤めているときより、ちょっと「収入アップ」する程度です。
「独立」の「メリット」を十分に発揮するには、「一人親方」で止まることなく「組織化」を考えて「事業規模」を膨らませることが更に「メリット」として捉えられる。
一人親方で稼ぐ塗装屋になるためのコツ
・原因の解決策を事例を交えて解説
「一人親方」で「独立」して仕事をするには、「会社経営」するのと仕事の内容自体は変わらないとお伝えしました。
そうすると、すべてを自分で行うことになる。するとどうでしょう?ひとりで作業に集中して始めて収入を安定させることができる。でも他の仕事をすると作業に集中することができる時間も減る。
このまま「一人親方」を続けて行くとなると、この状態を継続することになるのです。ということはこのままの収入を維持することが精一杯です。
このまま事業を安定させて「収入アップ」をするためには、今よりも「効率化」させることが必要です。すなわち同じことを繰り返していてはいけない。その為に必要なこと、それが「収益アップ」です。
売上が少なくなっても「利益」を増やして「収入アップ」「するにはこれしかありません。
「孫請け」より「下請け」、「下請け」より「元請け」です。より効率よく「利益」をあげるために「単価アップ」して「利益率」を向上させる。
この「利益アップ」することができれば、一人親方でも十分収入をアップさせることができる。
一人親方で働く塗装屋が気をつけるべきポイント
・一人親方の注意点を解説
「独立」したときは、とにかく仕事を得て収入を確保するのですが、収入が安定して確保することで「ステージアップ」することです。
絶対にやってはいけないこと、それが守りに入って売上を落とすこと。「現状維持」するためには売上を上げることです。ただ売上を上げるのではなく「利益率」を向上させて「売上アップ」をする。「利益」を上げて「収入アップ」する。
「一人親方」は言葉通り一人で事業を行うので「効率的」に仕事をしなければ、仕事を得ることに集中すると、作業をすることができない、だからといって「外注化」すると収入が減ってしまう。
作業にばかり集中すると今度は、収入を維持するしかできない。
「一人親方」は現状を維持することができても、「売上利益」を上げることがなかなかか難しい。
一皮むけて新しいことを取り入れ、それを「継続維持」することです。
一人親方からステップアップするために必要なこと
・一人親方の次のステージについて解説
「一人親方」で働き始めて「継続」すると、結構力がつくものです。慣れないことを行っていろんなことが出来始めると、余裕が生まれます。それこそ1人で行っているので自信がつく。
そこに一人でも人が加入するとどうなるでしょう?一人が二人です。倍です。倍になればどうでしょう。考えただけでもワクワクします。今までの倍、いやもっと仕事ができるかもしれません。
「一人親方」を継続することができて事業を「安定的」に継続することができるようになると、正にここからです。どんなことにも挑戦することができます。
でもここでもただ事業を大きくするのではなく、「効率的」に仕事ができる環境を創ることです。一人当たりの売上、「利益率」を高くする。するとどうなるか?たくさん働いて少ない「利益」を得るよりも、しくない仕事時間で多くの「利益」を上げることです。
ここまで来ればもう簡単です。これを膨らませていけばいいだけです。「小さな雪だるま」を作って雪の上を「コロコロ転がす」と「どんどん大きく」なっていく。
「小さなこと」でも「ひとつ作って」転がせば、少しずつ大きくなっていくのです。「一人親方」から脱却して「組織」を作っていくといいでしょう。
そのうちあなたが何もしなくても勝手に仕事が回り続けることになるでしょう。
まとめ
・塗装屋の一人親方
塗装の職人から「独立」するのは、この「一人親方」からが「圧倒的」に多いです。はじめから人を雇って「事業」をはじめるのは難しいからです。でもある程度仕事量が確保出来て、仕事が入ってくることがわかっているのであれば、人を雇ってもいいかもしれません。
結局「一人親方」からスタートして、どこまで事業を大きくするのか?どんな事業にしていくのかによって、行うことも違ってくる。
「一人親方」とはどういった事業なのか?
「一人親方」と「会社経営」の違いは?
「一人親方」のメリットデメリット
「一人親方」失敗する原因
などをお話してきました。
いかがだったでしょうか・
是非試してみてください。
私も塗装の職人から「一人親方」で「独立」して「自由」を求めます。でも塗装屋で「一人親方」から「独立」した私の仕事は以前にも増して増えた。
毎日必死に「自由」と「お金」を手に入れようと、今まで以上に仕事に時間を使って働いても得られるわけではありません。いったい何のために「一人親方」で「独立」をしたのかも分からなくなってしまいます。
「自由」と「お金」を求めることでたくさんの壁にぶつかります。
でもこの経験をすることで気づきます。
「一人親方」で塗装屋の仕事をすることには限界がありました。
いろんな経験を重ねることで「効率化」をしっかり考えるようになります。だから「一人親方」が「仕事」「作業」「継続」をすることが出来たのです。
もし、私が以前のまま何も理解しないで「一人親方」でがむしゃらに作業に没頭していたらどうなっていたか考えると、恐ろしくなります。
これまでの経験で「仕事」で「作業」「継続」を「意識」することで、「一人親方」でも継続しすることができました。
そんな私が、塗装の職人から「独立」して、十数年経ってから自分のお店を軌道に乗せて、今ではこんなことを言いながらも、「自由」に過ごさせてもらっています。
あなたには塗装の職人から独立して、私がしたような遠回りをして欲しくないのです。
だからこの文章を書いています。
この文章があなたの「独立」後の「事業経営」に少しでも役に立てれば嬉しいです。