会社経営

【塗装の職人からの独立】塗装屋が会社設立に挑戦する前に読んでおきたい失敗事例と成功するためのヒントとアドバイス

塗装の職人から「独立」して、「会社設立」したいと思っている人はたくさん居られるともうのです。私もそうでした。でも自分のような小さな塗装屋が「会社設立」することが出来るのか?

出来るかもしれないが、本当に会社を設立した方がいいのか?又は「個人事業」で行っていた方がいいのか?よく分からないと思うのです。

この記事では私が「個人事業主」として塗装屋を始めて、「会社設立」をどのように捉えるといいのか?設立する「メリット」は?「デメリット」は?私が思っていることと経験をお話しています。

この記事を読むことで、会社のことを理解しあなたのやる気は更にアップし、行動を起こすバロメーターになるでしょう!

会社を興して事業を最も良い状態へと運んでいくことが出来るでしょう。

塗装屋が会社を設立する

・塗装屋の会社設立の基礎知識とよく勘違いしそうなことを解説

ここでは数字的なことは説明しない。だってわからないからです(笑)税理士や専門家ではないので、数字的なことが知りたかったら、「会社設立」で調べて欲しいです。

塗装屋で独立し事業が回り始めてくると、さまざまなことが必要になってくる。そのひとつがお決まりの税金関係です。

よくいわれる。儲けると税金を払わなくてはならない。

とにかく独立して仕事を始めると、頭の片隅で気になることのひとつです。

私は独立当初、そんなことを全然理解していなかったので、申告もしなかった(笑)

でも正直どうしていいかわからなかったのです。税務署へでも行って聞けばいいのに、それさえも怖くてできない。どこかで後ろめたい気持があった(笑)

なぜだろう?なんかコソコソと裏家業を生きるように。それよりも税金の申告をしない方がどうかと思うけど。

当時は税金の申告を、学校の宿題提出するようなイメージでとらえていた。それくらい無知でした。でもこれって私だけではないと思うのです。それこそ塗装の職人で生きていれば全く関係が無いことですから。

でも独立当初から毎日仕事をしていると、当たり前のように売上が上がる。ひとりでも毎月25日手間だけで考えても600万円くらいはあって当然です。

でもそれくらいでは収まらない。自分ひとりだけならともかく、人に来てもらっていたのでその分も売上に含めると1000万円では収まるわけがない。

少なく見積もっても2000万円くらい?

そこから支払いをして残りが収入になるのだが、これを全て申告すると税金が発生する。当然税金を納めるのですが、ここで登場するのが経理です。

個人事業でも会社でも結局やることは同じです。

ちょっとの売上規模であれば「個人事業」でも全然OKですが、売上が2000万円とかになってくると経理も複雑化してくる、当然手間が掛かる、こんなことをやっていられないのです。

このとき私が考えていたこと、それが会社なんて「売上規模」が大きいところが設立するもの、自分には全然関係がないものだと思っていたのです。

だからずっと「個人事業」で行っていたのです。でも「個人事業」は名前の通り「個人事業」です。自分だけで行っているようなもの、みんなで力を合わせて行っているようなイメージはありません。

今から考えると、私たち塗装の職人から独立する人は、即仕事をして売上が上がるので、即「会社」にすればよかったと思っています。

「個人事業」で行っていてもやっぱり個人なのです。「個人事業」で行っていても「責任感」があまり芽生えない、何かあっても「個人事業」だし!どこかで自分のところはまだまだとか、言い訳に使っていたように思うのです。

そして「個人事業」だから、全て自分個人なのでチャランポランでした。これは人それぞれ違うでしょうが、自分事でしかないのです。

塗装屋が「会社設立」すれば、これが自分だけではなくなる。このレベルの会社であれば株主も自分社長も自分で行うのですが、どこかで社会から認められて仕事をしているような気がしてくるからです。

これは単なる自分が持つイメージだけのものですが、これくらい違ってくるものです。

これを言い出せばまだまだあるのです。

塗装屋の個人事業主と法人の違い

・塗装屋の個人事業主と法人の違いを解説

塗装の職人から独立して塗装屋をスタートさせる人が、すぐ会社設立してスタートすることは少ないイメージです。それは当然だと思うのです。初めは手探り繰り状態でスタートすることが多いからです。

よーしやってやるぞ!そう思っていてもなにがなんだかサッパリわからないですよね?それこそ仕事を続けて行くことも不安です。だからとにかく「個人事業」として起業する人が多いのでしょう。

私も同じでした。塗装の職人から独立しても、勤めているときと何も変わらなかったような気がします。職人の延長線上でしかありませんでした。

それが「会社設立」する。お前気でも狂ったのか?周りからブーイングを浴びるのを恐れてそんなことは言えません。

それこそ私が独立して、塗装屋の仲間のところに集金に言って領収書を切る際、社判(横版)を押していた時、えーそんな印鑑作ったの?こんあことで驚かれたくらいです。

正直こっちが驚くわ!(笑)

そのときその職人が言ったこと、確か従業員を1人雇ったらオレもハンコを創ろうと思っている。そう言ったんです!どう思います?横版ひとつに大げさすぎません。貴人事業の覚悟ってこれくらいのものなんです。

我々は塗装の職人として仕事が出来るんですよ!仕事を続けて行けない訳が無いのに!どんだけ自信がないというか!覚悟が無いというか!私はこの一言を今でも強烈に記憶しているのです。

塗装屋は個人事業主でやるべきか法人化すべきか?

・会社設立のメリットデメリットを解説

私はとにかく気楽な気持ちで、独立でもするかな!?暗いの気持ちではじめました。覚悟なんて全然ありませんでした。上手くいかなければすぐにでも辞めればいいか!そんなノリだったに違いありません。

でもよく考えてみてください!

あなたはなぜ「独立」するのでしょう!

「独立」したいからです。当然です。

これまで塗装の職人で働いてきて、もっと「自由」に働きたい、「金儲け」をしたいと思ったからです、私の場合です(笑)

そのまま職人として勤めていても「自由」で無くて、やりがいを見いだせなくて、夢を叶えたかったからでしょ?

私はそんなに明確じゃなかったです。でも独立したくて、自分を試して見たくて、その上何をどうしようと勝手なわけです(笑)

勤めていて、そんな生き方が出来るでしょうか?できるわけがありません。社長がいるのですから、社長の想いがあるのですから、その社長の夢に全力で付いてい行く気があるのなら別ですが、私はそうではありませんでした。

じゃ、もう戻ることなんてできないですよね?それこそ私は戻れなくなったまでですけど(笑)戻る気なってとうていありませんでした。それくらい「自由」でやりがいがあったんです。

だから私のように中途半端な気持ちでやらないでください。ガッツリ塗装屋で生きていってください。その為に独立して即会社を立ち上げてください。

アイツ何やってるんだ!塗装屋が独立してすぐ「会社設立」して、上手くいくはずないのに、絶対馬鹿にされると思うんです。そんな奴はほっておけばいい。

私は思うんです。失敗を前提に考えるから失敗するんです。ましょくにんが「独立」して失敗することなんてありませんけど。

前に道が広がっています。その道は二手に分かれていて右へ行けば成功、「大金持ち」!(笑)左に行けば「大失敗」の「借金」だらけです。あなたはどちらへ進んでいきたいですか?

私は絶対に右、左へ行って経験したい気持ちはありますが(笑)やっぱり右です。

あなたはどちらでしょう?「大成功」に決まってます!

でも、「成功」も「失」敗も同じように用意されていて「五分五分」なのに右を選ばない人が私を含めて多いこと。

ただ前に道があって二手に分かれているだけなのに、勝手に「大失敗」の方を見て進むのです。

そりゃ上手くいきません。上手くいってもいいんです。誰も文句言いません。それを自分で自滅するようなものです。

ダメならとか、もしとか、やっぱりとか、前に進もうとしているのに、常に「バックミラー」を見て前に進んでいるのです。

会社を設立しても失敗する塗装屋の特徴

・会社を設立しても失敗する塗装屋の特徴とその原因を解説

任せてください(笑)

私はよーく知っていますので安心してください。アホか(笑)

自慢にはならない。

独立して13年くらいして税理士から言われたんです。そろそろ法人化してはどうですか?そのときの私の反応は、法人?うちが?

当時の「売上」が3000万円くらいだったと思うのです。こんな「売上」で「法人化」している人いるの?こう聞いた覚えがあります。

税理士は売上げはあまり関係ないです。それこそもっと低い売上で「法人化」しているところなんてたくさんあります。こういうのです。

へーそうなんだ!

じゃー「会社」にします!こんな調子でした。塗装屋を始めて13年後に「会社設立」、まったく何も考えていなかったのです。考えてもわからなかったのです。

そして「法人化」「して、どんどん売り上げは下がっていきました(笑)なぜこんなことになったのか?とにかく世間が芳しくなかったのは事実です。

そこへ人を雇って、「売上」は下がるは給料の支払いは増えるはで、「個人事業」からすべてにおいて随分下がってしまったのです。

これはよく覚えています。でも平気でした。それはよく分かっていなかったからです。分からない奴ほど強い奴はいませんから(笑)

でもここまでは「売上」が上がらなかったから、ここには理由がありました。だから復活するのです。そこからです、本当の試練が始まります(笑)

笑いごとでは無いです。

結局上手くいくのも行かないのも、何かが必要なわけではありません。

ただひとつ必要なこと、それはやる気です(笑)

ま、ちょっと言い方を間違えました。

とにかく何が何でも「成功」さえるという気持ちです。

幾ら勉強しても使わなければ意味がありません。「会社」のことを十分わかっていてもやらなければはじまりません。これと同じように「会社設立」しても何もしなければ上手くいかないのです。

当たり前のことを言うんじゃないよ!こう思われたそこのあなた!正解です。でもこれが真実です。

とにかく細かいことを考えずに動けばいいのです。

走り回って「売上」を上げればいいのです。それで必要になるのが簡単な計算です。この仕事をすればいくら「利益」が残るのか>そんあ細かい計算はいりません、売上から材料代や人件費を引いた金額が幾らなのか?「粗利」を知っておけば良いだけなのです。

これだけ「利益」があればいい、その金額を把握していく、そうすると細かい計算をしなくても理解できるのです。

数字を把握していないから、失敗するのです。

いくら「利益」があるのかを知っておくだけでいい、「利益」さえ出ていれば「失敗」なんてしないのです。

塗装屋が会社を設立して成功する秘訣

・原因の解決策を事例を交えて解説

「解決策」まで話してしまったような?(笑)

ここではもっと具体的にお話します。

売上があって経費を引くと利益です。私たち職人社長の多くは現場で仕事をしながら「経営」をしていると思うのです。

だから「利益」が上がっていなくても「収入」を得ることはできるのです。でもちょっと待った!

多くの職人社長がこう考えるのです。自分が頑張ればいい!一人や二人三人で行っているのであれば仕方がありません。

分かりやすいように一人で職人社長をしていたとしましょう!

1人であれば、現場も何もかも全て自分です。

「売上」から「経費」、それこそ手間賃も自分が動いたものだとすると全部儲けです。

売上100万円ー「材料代20万円+職人手間50万円(自分)」=利益30

でもこの例を見ると職人として自分へ手間賃を支払います。

自分の取り分ここではこれ以外の経費はないと考えて

50万円+30万円=利益80です。

でもここでちょっと勘違いしそうなこと。ここの例は自分で現場もこなしているから手間賃を含めた金額を「利益」としています。

でも厳密に言うと会社の利益は30万円です。

私が塗装屋で「会社設立」時に行っていたのが正にこれでした。

売上を上げて職人としても収入を稼いでいたのです。当然売上を上げれば手間賃が入るのでそれを「収入」としていたのです。

だから「売上」を下げてでも仕事をして、売上から必要なものを差し引いて、残り(利益)はゼロでもOK(笑)でもこれでは必ず自分で現場に出て仕事をしないと利益が上がらなくなります。

売上70万円ー「材料代20万円+職人手間50万円(他人)」=利益0

それは「売上」から必要な「人件費」を自分にではなく、他の人に支払ってしまうと何も「利益」が残らなくなるからです。

売上70万円ー「材料代20万円+職人手間50万円(他人)」=利益0

必ず会社に「利益」を残すということです。当たり前だろ!でも多くの人、特に私はわかっていませんでした。そりゃたくさん稼いで「利益」を出せばいいくらいは理解していたつもりです。でも本当にこれでいいのか?もっと売上を下げてでも仕事が取れるんじゃないか?

こんなことを考えがちなのです。

会社設立後の塗装屋の立ち振る舞い方

・会社設立後の行動について解説

塗装屋で「会社設立」後どのように行うのかについて、私の場合は特に変わりませんでした(笑)自覚がなかったので仕方がありません。

でも会社を設立して「利益」をあげていればいろんな人が近づいてくるのです。金を貸してと言わなくても貸してあげると言ってくるのです(笑)

それくらい相手の態度は豹変します。みんなそんなものです。当たり前でしょう「会社設立」するということは、私はこれから利益をあげますよ!見ておいて下さい!と言っているようなものだからです。

だからいろんな人の応援を受けることになるのです。いろんなことが出来るようになって行くのです。

やっぱり「会社設立」して「事業」を行うようになると、「信用」が得られるような気がします。「個人事業」のときから年月を積み重ねてきているからでもあるのですが、「会社」の方が断然仕事がしやすくなるのです。

その「信頼」、他からみて「信頼」しても良いな!そう思うのと同じように「対外的」な面でも力を発揮するのです。

要は外から見て上手くいっているな、協力しても良いな。協力すれば何かいいことがある。そう思うから協力しようとするのです。

それが銀行であったり、他にも従業員ではないでしょうか?

とにかく上手く行きはじめると、歯車が噛み合ったように更に加速して「事業」が動き始めるのです。

それまでにはできなかったことです。

その頃にはいろんなことを学んでいるからです。塗装の職人として「技術」で生きてきた職人の私たちが、「経営者」として「事業」を行うのです。

まとめ

・塗装屋の会社設立についてのお話

ここまで「会社設立」する。「会社設立」するとどうなるの?いろんなお話をしてきました。

これらは全て私の実体験です。

独立して上手くいかず、「会社設立」しても上手くいかず、これはあるひとつのことがげんいんでした。ここでもその「原因」についてもお話してきました。

塗装屋が独立して「会社設立」するのは大変と思われていた、それは「資本金」が必要だったからです。以前は「株式会社が1000万円」以上、「有限会社が300万円」以上だったからです。

そりゃこのハードルを越えるのが難しかったのです。「会社設立」しようとすると1000万円、、、

でもこれは「会社設立」すると必要になるから、はじめに必要なお金を見せて、あなたはお金を持っているから「会社」を興してもいいですよ!その多面見せ金のようなものだったようです。

それから「資本金」の額は1円以上とかになりましたが、1円で起こせる事業なんてありません。ただ初めに見せるお金が1円でいいよと言うだけの話です。

とにかく「会社設立」して「事業」を行うにはそれなりのお金が必要なのです。

いかがだったでしょうか?

是非試してみてください。

私も塗装の職人から「独立」して「会社設立」して仕事をしてきました。でも無知でなかなか「会社設立」出来なかったのです。

それでも毎日必死に「仕事」をして気づきます。もっと早くいろんなことが出来たに違いない、そう思ったのです。

でもここで気づいたことでやっぱり道が開けます。

自分が考える「会社設立」と、他の人が考える会社設立とは違うと言ことです。

なん雄ために会社を設立するのかが明確でなかったんです。

それが「会社設立」によって、小さな自分の前に道が開けてきたように思います。そこから自分も「事業」「売上」「利益」を理解することが出来たのです。

もし、私が以前のまま何も理解しないで「仕事」を行っていたら、ここまで自分のやりたい「仕事」をすることがなかったでしょう。

それこそ今書いているような「会社経営」はできなかったのです。あのとき「事業」「売上」「利益」を「意識」したことで、より良い「仕事」が実現したと思うのです。

そんな私が、塗装の職人から「独立」して、十数年経ってから自分のお店を軌道に乗せて、今ではこんなことを言いながら、「自由」に過ごさせてもらっています。

あなたには私がしたような遠回りをして欲しくないのです。

だからこの文章を書いています。

この文章があなたの「独立」後の「事業経営」に少しでもお役に立てれば嬉しいです。